男性スタッフの中にはナプキンをつけて寝てみた人もいたというほど、生理への理解をスタッフ全体で深めていたという同作の制作現場。
「私がちょうど2人の年齢ぐらいの頃は、助監督としてドラマの撮影現場にいたのですが、生理痛をセットの端っこでいかに平気な顔して耐えるか、みたいなことをしていた」という家冨氏は、今回の現場を「みんなで生理の話とかPMSの話をしていると現場が優しいっていうのが発見でした。相手の気持ちを思いやるっていうことが当たり前にある現場ってのはこんだけ尊いのかと思いました」と振り返る。
コムアイは「ロケバスとかでも頻繁に、性別や立場に関係なく生理の話をしていました。むしろ男性側から『こういうことであってる?』とか、『ぶっちゃけこういうことがわかんないんだけど』って聞いてもらったことは豊かで楽しかったなと。理解しようとしてくれてること自体がうれしいです」と、撮影中の様子を。
また「生理のことを分かっていない男性よりも『PMS軽いんだよね』って言う女性の方が腹が立つ、という話も聞いて気をつけなきゃと。女性だから生理のことが分かっているなんてことはないとドラマを通して思ったんですよね。誰かの生理を重い、軽いと決めつけるのも、男性にはわからないよねって決めつけるのも違う。“あなたの”生理はどんな感じなのって、ゼロから聞くのがいいのかなと思いました」と、ジェンダーに関わらず理解を深める大切さも語った。
特集ドラマ「雨の日」は、11月3日夜10:00からNHK総合にて放送。