首里城が焼失して2年。コロナ禍の中、再建を願う人々の思いを伝える<首里城うむいの燈>

2021/10/29 13:50 配信

芸能一般

番組を企画した本橋亜希子ディレクター(C)OTV

番組制作にあたって_番組ディレクター本橋亜希子

(2019年10月31日)未明に、遠くで火柱を上げる首里城の火災を自宅で見つめ、茫然自失のままニュースを見ていたあの日のことは今も時々思い出します。今年夏頃には、損傷した美術工芸品の修繕がどうなっているのか気になって、問い合わせたこともありました。首里で育ち、首里城やその周辺に思い出が詰まっているからか、私は日々の仕事や生活の中でふと、首里城を思い出すことが多いかもしれません。

この番組の企画書を書き上げたのはそんな時。私が取材したいことを記したので、企画書もほんの数時間で仕上がったと記憶しています。

今思うと、多くの人が喪失感を覚え、火災のニュースが海外にまで広がったのは、沖縄の歴史や芸能文化、技能の素晴らしさを多くの人が共感していた表れで、ウチナーンチュを始め、沖縄を愛する人たちにとっての「誇り」や「肯定感」の象徴になっていたのではないでしょうか。実はずっと考えていたんです…「なぜ首里城焼失がこんなにも悲しいのか」と。この取材を通じて、それが少しわかった気がします。

首里城といえばあの赤…朱色にきらびやかな装飾。青空に映える首里城が懐かしいです。今はみられない首里城をこの番組でご覧頂き、あなたにとっての首里城を感じてください!