“やっかいもの”扱いの竹から開発された「セルロースナノファイバー」<世界一の九州が始まる!>

2021/10/29 17:25 配信

芸能一般

原料の竹から竹セルロースになるまでの工程

10月31日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、OBS大分放送製作の「破竹の勢い!未来を変える新素材」を放送する。同番組は、生産者、伝統工芸家、企業技術者、アスリートなど、さまざまなジャンルで「世界一」と誇ることのできる九州の魅力を紹介するドキュメンタリー番組。

夢の新素材と言われる「セルロースナノファイバー(CNF)」。鉄の5倍の強度を持ち、重量は5分の1と幅広い分野で利用が見込まれている。大分大学理工学部准教授の衣本太郎さんは、身近にある物で「夢の素材」を手軽に作れないかと研究を開始。素材として注目したのが「竹」。なじみのある植物だが、繁殖力・生命力が強く、手入れの行き届かなくなった竹林は周辺の環境を荒らす“やっかいもの”扱いされている一面もある。

衣本さんはその「竹」を使い新たな物質を開発させた。髪の毛の1万分の1の細さという繊維のCNF。それを植物繊維から解きほぐすには特殊な装置、技術が必要となり莫大なコストがかかる。CNF研究企業もそのコストをいかに削減するかに重点を置く中、衣本さんが考案した加工法は特殊な機械を使うことなく繊維を生成している。使う機械は圧力鍋・ミキサーなど、家庭でも再現可能なもの。この技術を「CELEENA」と名付け商標登録した。

この手軽さを大きな特長ととらえ、将来的にCNF産業が確立した場合に大きな強みになると試算。持続可能な産業として発展を目指す。 “やっかいもの”が日の目を浴びるには、奮闘する研究者の驚きのアイデアと「新素材」の将来像について迫る。