上白石萌音、憧れの“朝ドラ”ヒロインに喜びと責任感 『カムカムエヴリバディ』は「温かくて素晴らしい作品」<インタビュー>

2021/11/03 08:15 配信

ドラマ インタビュー

喫茶店で話す安子(上白石萌音)と稔(松村北斗)(C)NHK

上白石萌音「人の温かさとユーモアさがあふれている」


――安子の兄・算太役の濱田岳さんとのエピソードを教えてください。

岳さんは、初めて主演した映画「舞妓はレディ」でご一緒していて共演はそれ以来でした。岳さんのことが大好きなので、今回兄妹役で共演させていただけてうれしかったです。

岳さん演じる算太は風来坊的なところがあって、なかなか家にいなくて安子もあまり会えなかったんです。でもお兄ちゃんに会うと安子もすごく元気をもらっていて、同じように私も岳さんにお会いした時はパワーをいただいていました。

撮影中に食事に行きたいと岳さんとも話していたのですが、こういうご時世なので叶わなくて。でも岳さんが「いつか行けたらこういう店に行きたい」と言ってくださってとてもうれしかったです。何年かかってもいいのでそれは実現させたいなと思います。

撮影がひと区切りついた際に、出演者の方とスタッフさんからのメッセージカードが入った温かいアルバムをいただいたのですが、岳さんからいただいたメッセージは「いつ飲みに行く?」でした(笑)。

――今回共演された方の中で、特に刺激を受けた方はいらっしゃいましたか?

常に学ばせていただいていた現場でしたが、私は(親友・きぬ役の)小野花梨ちゃんと共演できたのがとてもうれしくて。花梨ちゃんのお芝居が大好きでこれまでもいろいろな作品で見させていただいていました。今回親友役として深いシーンを一緒に演じるにあたって、たくさん引っ張ってもらいました。私はなかなか人に連絡先を聞けないんですけど、花梨ちゃんには勇気を出して聞くことができました。

――毎日の撮影を乗り切るために気を付けていたことはありますか?

ちょっとでも自炊をすることでした。野菜を切って、電子レンジで温めるだけとかでもいいので、何か自分で作って食べるというところは疲労困憊でない限りやっていました。

――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。

カムカムエヴリバディ」は、激動の時代を描いていますが、その中でも人の温かさとユーモアさがあふれています。親子でバトンをつなぎながら描かれる、壮大でありながらも温かい素朴な物語を楽しんでいただきたいです。

●撮り下ろし写真:ヘアメイク=山田佳苗、スタイリスト=嶋岡隆・北村梓