私はこの相談を聞いて真っ先に頭に浮かんだのは学生時代の夏休みの宿題です。田辺さんは最終日に泣きながらやるタイプかなと思って聞くと、
田辺「宿題は始業式には提出しなかったからその最初の授業までやらずにいたよ！」
と、宿題はしないのに悪知恵を働かせていました。
酒寄「ぎりぎりでやって宿題って間に合う？」
田辺「いや、親の協力は必須だったね！『手伝って！』って母親に言ったけど『わからないよ！』って言われて『何で習ってるのにわからないのよ！』って母親に怒ったわ」
酒寄「私も子供の頃は大人は学校の問題を全て解けると思ってたけど、そんなことないよね」
田辺「そうよ！大人だってわからないよ！今考えると申し訳なかったね」
酒寄「時速何キロとか、私今、時速ってワード出されたら終わるよ」
田辺「わかる！時速って何！？新幹線がぴゃーって走るところが目に浮かぶよ…速さを求めよってさ…求めないでほしいね、私に」
酒寄「私もよ！」
幸い、今私に求められているのは時速ではなく田辺さんの悩み解決です。
酒寄「ねえ、やらなきゃいけないことやっていない時ってどんな気持ち？」
田辺「毎回ドキドキよ！」
酒寄「漫才覚えてない状態でアニメ見ても、ふと漫才のことがよぎったりしない？」
田辺「する！主人公が妖怪と戦ってるシーン見ながらも、どこかであんりがよぎる！！」
酒寄「夏休みの宿題で例えるけど、私は宿題をやっていない状態で遊園地に行っても、宿題が気になって100パーセント遊園地を楽しむことができないのよ」
私は田辺さんとは反対に絶対に余裕を持って行動したい派です。夏休みの宿題も日記以外は全て七月中に終わらせることを心がけてきました。
田辺「確かに！100パーは無理！アニメの超感動シーンで私泣きながらも、『あー風呂入んなきゃな…』とか思ってる！！」
田辺さんはなぜか宿題を風呂に置き換えて納得していました。
酒寄「頭の片隅で宿題のことを考えている。それは宿題に時間を使っているのと同じでは？」
田辺「え？」
酒寄「つまり田辺さんは『やだなー宿題やらなきゃなー』と思った時からずーっと宿題をやり続けているのと同じだよ！宿題にある意味頭使ってるんだもん！」
田辺「はっ！！！」
酒寄「そう考えると無駄に膨大な時間を宿題にかけてると思わない？しかも片付かないんだよ！手は付けてないから！」
田辺「うわっ！最悪っ！私めちゃくちゃ時間かけて漫才一言も覚えてなかったんだね！！」
田辺さんは「これからは気を付けるよ」と言いました。夜も遅かったのでこのまま今日は終わるかと思ったら田辺さんは続けて言いました。
田辺「ところで、みたらしちゃん（私の息子のあだ名）はもう寝たのかしら？」
酒寄「うん。寝てるよ」
田辺「そう…ちょっと酒寄さんに手伝って欲しいことがあって…」
酒寄「何？」
田辺「番組アンケートとちょっとエピソードトークを一緒に考えて欲しくて」
酒寄「いつまでに必要なの？」
田辺「明日の午前中…いや、できれば今日！」
酒寄「え、もう23時なんだけど！！」
田辺「何とかなると思ったのよ！何とかなったことないのにね！！」
酒寄「何を考えたら良いの？」
田辺「そうね…まずは太ってて困ったことってある？」
酒寄「それは自分で考えなよ！！」
その後も似たようなことが何度もあり、田辺さんに余裕のある行動は難しいことがわかりました。なので、田辺さんは困ったときに「これで何とか助けてください！」と周りに渡す賄賂の、美味しいクッキーを持ち歩くのが一番だと思います！
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