――松田さんといえば最近、「ラヴィット!」や「あちこちオードリー」など、様々な番組で号泣されていることが話題を呼んでいます。「日向坂高校放送部」の初回放送のラストでも泣かれていましたよね。
初回放送の時は、局内に入った時点からガチガチに緊張していて。「どうしよう…どうしよう…」と思いながらも、なんとか収録を終えて「ここまでしゃべれた…!」という安心感と周りの方の優しさを感じて、こみ上げてくるものがありました。
――松田さんはもともと涙もろい性格だったのでしょうか。
「幼少期におじいちゃんを見るとすぐ泣いていた」とは、親からよく聞いています。泣いてしまっていた理由はあんまり覚えていないんですが、たぶん怖かったんですかね(笑)。でも、もともと涙もろい方ではあるかなと思います。自分では普通のつもりなのですが、最近泣いてしまうことが多いですし(笑)。
――病気療養から復帰された昨年以降、特にたくさん泣かれている印象があります。
私もめちゃめちゃそんな気がします。病気で休養することになったとき、すべてを失ってしまったような感覚になり、とても落ち込んでいました。そこから復帰できて、今またお仕事をさせていただけていることが幸せで。周りの方のおかげで今生きていると思いますし、活動できていることが本当にありがたくて泣いてしまいます。…今もこうやって喋っていると、すぐにきちゃうんですけど、なんなんですかね(笑)?最近はちょっとおかしくなっちゃってます、涙腺が(笑)。
――幼少期は恐怖で泣いてしまっていたのが、今は周りの人への感謝で涙することが増えたのですね。それでいうと、ファンの存在も非常に大きいと思いますが、松田さんがラジオパーソナリティを務めることについて、ファンの方はどのような反応でしたか。
私が「いつかラジオパーソナリティをやりたい」と発信し続けてきたこともあり、皆さん本当に喜んでくれて。「自分の推しメンが夢を叶えることができてうれしい」とか「このちゃんの声が好きだから聴きたいと思ってた」とか、うれしい言葉をたくさんかけていただきました。
――松田さんは“リトルトゥース”(「オードリーのオールナイトニッポン」リスナーの呼称)としても知られていますが、オードリーさんの番組以外で聴いているラジオ番組があれば教えてください。
同じ坂道の乃木坂46さんの「オールナイトニッポン」をはじめ、「ANN」系列はよく聴いています。個人的に生放送の番組が好きなので、夜にお仕事から帰ってきて、入浴中や寝る前に「ANN」をリアルタイムで流していることが多いです。あとは朝だと、伊集院光さんの「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)を「どんな話をされているんだろう?」と、単純に興味があって聴いてみたりもしていますね。
――「日向坂高校放送部」には、オードリーさんと関係性が深く、さらには松田さんも“師匠”と慕うどきどきキャンプの佐藤満春(サトミツ)さんが構成作家として参加していますね。
そうですね。サトミツさんは、収録の時にいつも目の前に座ってくれて、ずっとニコニコと笑ってくださるので、緊張がほぐれるんです。初回収録の直前で、私が緊張している時には「ラジオが苦にならないように、自分の好きなようにやっていいよ」と温かい言葉を掛けてくださったりもして。いつも録り終わるたびに「こう言ってたの良かったよ」と褒めて肯定してくださるのがうれしいですね。そんなふうにサトミツさんがすべて受け止めてくださるという安心感があるから、自由にできているような気がします。
――番組では週替わりで日向坂のメンバーが出演しますが、今後番組に呼んでみたいメンバーはいらっしゃいますか。
できれば全員に来てもらいたいです。ラジオの良さって、なかなか知ることのできない裏側の話や本音を聴けることだと思っているので、この番組でも、メンバー一人ひとりのパーソナルな部分をどんどん引き出していきたいと考えています。でも先日、メンバーの山口陽世がゲストに来てくれたんですけど、まだまだ彼女の持ってる良さを引き出せてなかった感があって。私はメンバーとずっと一緒にいて、みんなのいい部分をたくさん知っています。だからこそ、今後来てくれる日向坂46メンバーの魅力を深堀りしていけるように、ラジオパーソナリティとしての技術をさらに磨いていきたいです。
文=こじへい