声優アーティスト・岡咲美保、ニューシングル「ペタルズ」に込めた思い「自信を持ってステキな曲だと言えます」<インタビュー>

2021/11/05 18:30 配信

音楽 アニメ インタビュー

岡咲美保 撮影=菅慎一/ヘア&メーク=佐藤友梨(ViViD)/スタイリング=ナミキアキ/衣装協力=ADELLY

声優の経験がなければ気付かなかったことも


――岡咲さんはキャラクターソングも多々歌われていますが、アーティスト・岡咲美保として歌うときとの違いはどこにありますか?

楽曲の良さを今できる最大限で表現する、というのは変わらないのですが、岡咲美保として表現するか、キャラクターとして表現するかはやっぱり大きく違いますね。キャラソンの場合はそのキャラクターを自分に降ろして歌っているので、感覚としては自分じゃないんです。ただ、岡咲美保として歌うときも楽曲に合わせたキャラクターを意識する部分はあって。そのバランスを特にデビューシングルのときはすごく悩みました。

――一方で、アーティスト活動に活かせることも多いと思います。

本当にたくさんあります。アニメソングが好きで歌っていた学生時代は歌詞の意味もあまり意識できていなかったですし、音楽が作りだしている流れに乗って歌っているだけだったんですよね。今はビートやメロディを感じつつ、歌詞を表現できるようになったと思います。その表現っていうのは、声優の経験がなければ培えなかったもの。

例えば、「ペタルズ」の2番のAメロに〈マグカップに映る表情 初めての顔だった〉という歌詞があるんですが、声優をやっていなければ何も考えずサラッと歌っていたと思うんです。でも、そこにマグカップがなければ気付かなかった表情や、それに気付いたときの気持ちを声にして表現するのも声優という仕事の一つなんですよね。だからその気持ちを歌声に乗せられたのも、声優をやっていたからこそ。このお仕事をやっていなければ、こういう考えにすら至っていなかったかもしれません。

――さまざまなことを吸収しようとするお気持ちが強いですね。そんな岡咲さんのプライベートも気になるのですが、仲のいいお友達や先輩はいらっしゃいますか。

同じレーベルの先輩でいうと、水瀬いのりさんはものすごーくお世話になっています。お互いコスメが好きだったり、音楽の趣味が似ていたり、話が合ったりしていて、レーベルメイトになる前から仲良くしてもらっています。お洋服を頂いたりもしていました。レーベルメイトになってからは、私のささいな相談にも真剣に乗ってくださって、毎日連絡をとっています(笑)。すごく大好きな先輩です。