――阿佐ヶ谷姉妹のお二人にお会いになられた際にどのような印象を持たれましたか？
木村：江里子さんがひたすら動いて、美穂さんは止まっていて、たまに美穂さんがボソッと言うことを江里子さんがちゃんと拾って温かく包んでいる印象でした。それが映像で見た事があるお二人とはまた違う印象でした。普段からきっとお互いに補い合って支え合っていらっしゃっていて、とても素敵だな、そのように演じたいなと思いました。
あとは、江里子さんはとても早口でいらっしゃるので、早い歩き方や話し方は真似させていただいています。
安藤：こういうインタビューの際にまず口火を切られるのが江里子さんで、今は撮影が進み多江さんとの関係性もできているので、私もインタビューなどの時には多江さんに頼ってしまいます(笑)。
私は普段、どちらかというとちゃきちゃきしていて、早口で動きも速いので、江里子さんに近いのではないかな？と思います。そして、多江さんはいつもおっとりしていてエレガントな方で、私もいつかこうなりたいな…と憧れる女優さんで。役と普段は完全に逆だなと感じています。
美穂さんが、江里子さんの話に返答するときの間が印象的だったのでそれを生かしています。あとは、ちょっと猫背なところや、じっくり考えてからお話されるところ、突然面白い話をされるというのも取り入れています。
――阿佐ヶ谷姉妹のお二人を演じる際に意識されたことや、お二人で大切にされていることはありますか？
木村：そうですね、やはり“間”は大切にしています。撮影が進むにつれて、アドリブも交わせるくらい、良い間が自然と身に付いてきました。とにかくずっと二人で練習しています。せりふも歌もコントも、暇さえあれば練習しているので、練習の成果がドラマに出ているといいなと思っています。
安藤：そうですね。ドラマでは二人の空気感を感じてもらえると面白いのかな？と思います。阿佐ヶ谷姉妹のお二人にも流れている独特の空気感が私たちの間でも作れたらいいなと思っていて、画面を通して伝わるとせりふ以外のところ、二人が話していないところや表情の演技も楽しんでいただきたいです。
木村：コントやネタだけでなく、お二人の普段の空気や暮らしの中のおもしろさをお会いした時に感じたんです。普通の話をしているのに、なぜかおもしろい…。あの空気感を表現できたらいいなと思っています。