――最後にこのドラマを今の時代に放送する“意義”のようなものはどこにあると思われますか?
木村:お二人は、日常のささやかな幸せを体現していらっしゃいます。それがもとになっている感じがするので、阿佐ヶ谷姉妹さんの恩恵にあずかって私たちも日常のささやかな幸せを伝えられる、実体験できるのがすごく幸せだなと思いながら演じています。
安藤:コロナになって“おうち時間”が増え、自分に向き合う時間がたくさんできました。お二人のエッセイを読んで、私が一番感じたのは、命を大事にしているということです。豆苗など小さな命、自分以外の命に対して思いを馳せるという、その積み重ねが伝わるといいなと思います。たくさんの方に見ていただき、ほっこりとした気持ちになっていただきたいです。
アルバイトで生計を立てているエリコ(木村)とミホ(安藤)。阿佐ヶ谷で暮らすエリコの狭い部屋にミホが入り浸って3か月、エリコは「一緒に暮らそう?」と誘うが、なぜかミホは断る。
一方エリコは、一緒に住みたいのは「ミホといると楽しいから」と自分の気持ちに気づく。そんなある日、エリコの部屋にミホが突然引っ越してくる。