――では、11月24日(水)リリースのEP『toi et moi』ですが、デジタルリリースされていない3曲のお話から聞いていきたいと思います。まずは「Blue bird」について、この曲の作詞を担当された栗本さんと山崎さん、作詞の感想などを教えてもらえますか。
栗本:この曲で生まれて初めて作詞をしたんですけど、初めてなりにすごく苦戦しました。どういうコンセプトにするかとか、この曲調にどういう言葉が合うんだろうとか、どういう文章の組み合わせがいいんだろうとか。
そういう細かいところまで自分で一から考えなきゃいけないというのは苦労したんですけど、思い通りの言葉が出てきて、それが採用されて自分たちで歌えるって分かったときは、本当に達成感も湧きましたし、うれしかったです。
山崎:私は本当に自分が伝えたいこと、書きたいことを書かせていただいたので、作詞をしている間は夢中になって時間を忘れるくらいで、真剣に、楽しみながら作詞ができたかなって思います。
――お二人の作詞ということで、テーマの擦り合わせみたいなことはされたんですか?
栗本:そういうことはしていなくて。というのも、初めから2人で書くと決まってたんじゃなくて、4人でそれぞれ詞を書いて、いい組み合わせを考えてもらったんです。
――なるほど。次は「BIBIBI」について、この曲は野島さんの作詞曲ですよね。
野島:この曲は菊池さんから「みんなで盛り上がれる曲にしてほしい」と言われたので、ライブで私たちが歌って楽しい曲にしたいなって思ったんですけど、ライブに来てくださってるのはファンの方々なので、会場全体が盛り上がれる曲にしたいなと思って、コール&レスポンスができる曲にしました。
今はコロナ禍なのでファンの方は声を出せないですけど、ファンの方も声を出して盛り上がれるように、サビの中に「LALALALALA」って掛け声を入れたので、またライブで声を出せるようになったら、やっとそのときにこの曲は完成形になるんじゃないかなって思います。
――では、「Matryoshka」についてはモラレスさん、お願いします。
モラレス:「Matryoshka」は独特な異国感のある楽曲です。振り付けも私たちで考えたんですけど、みんなでロシア民謡の動画とかを見て取り入れたりして、異国感を表現しました。
――今作のレコーディングで特に頑張ったと思うことや、苦労したことなどがありましたら教えてください。
栗本:私は「#tokyo」でセリフとハイトーンボイスに初めて挑戦したんですけど、ハイトーンボイスの楽な出し方とか響かせ方をレコーディングのときはまだつかめてなかったので、そのときは結構苦戦しました。
今は練習したり研究したりしてつかんできたんですけど、最初は声が裏返っちゃったりとかも全然あったので、そこは苦労しました。
野島:私は「Newton」なんですけど、この曲は“歌入り”で始まるので、ライブでも歌番組の収録でもまだ緊張します。
レコーディング中は、歌入りも大事だけどそこから壮大な、一筋の光が入るような、聴いている人がぐっと聴き入るような歌いだしにしないといけないなとも思ったし、そういうコンセプトでもあったので、迫力のある歌声をどう表現するか、個人的には苦戦しました。
モラレス:私は「BIBIBI」のラップが、レコーディングで結構苦戦しましたね。あの曲調に合ったラップの仕方というのが難しくて、音源と樺乃の作ってくれた歌詞を合わせるっていうのも一から菊池さんと話し合ったりしました。
樺乃も「サーカスをイメージして書いた」って言ってたんですけど、その部分って結構ワイワイした感じで、なおかつ「悪い感じでやって」って菊池さんに言われて。
なので、「まずは形から」と思ってレコーディング室の照明を暗くしてしゃがみ込んだり(笑)、そういうところにレコーディングではこだわって、長時間ブースにこもってやりました。
山崎:私は「Newton」のレコーディングのとき、「ささやくような落ち着いた声で歌ってほしい」とディレクションを頂いたんですけど、ささやき過ぎると声量が小さくなって聞こえなくなってしまうので、ささやくように歌いながらもちゃんと声が通るようにしなきゃいけないというのは、結構苦戦したところでした。