――尊敬する父・栄一と、厳しくも大好きな母・千代(橋本愛)の元で育ったうたですが、何を意識して演じましたか。
千代さんからは厳しく育てられたので、礼儀や所作がきちんとしている育ちの良さと、栄一さんの根っから明るい感じと、両親どちらの長所も持ち合わせている子だから、その加減を一つ一つのシーンで細かく演じ分けていました。ここは礼儀正しくしようとか、ここは所作のことはわきに置いて性格を重視しようとか、その都度、栄一さんと千代さんのどちらの割合が強いのかをいつも考えていました。
あとはお母さんのことがすごく好きな子なので、うたのお母さんに対しての深い愛が伝わればいいなと思って演じていました。お母さんを見て安心したり、うれしいことをお母さんと共有してまたうれしくなったりするような、感情がお母さんによる影響で大きくなっていくというのを意識していました。
――母と娘のいい関係が、画面越しに伝わってきます。
橋本さんはずっと憧れていた存在だったので、最初はすごく緊張していました。撮影が進むと、たくさんお話をしたこともあって緊張はなくなっていきましたが、それが役にも影響するというか、演じていても本当のお母さんのように思えてきたというのはありましたね。
――そんな橋本愛さんの印象はいかがでしたか。
すごくすてきな方です。分からないことがあると質問をしましたし、プライベートな話をすると笑ってくれたり、すごく話しやすくて。
お芝居でも、最初は遠慮してしまっていた部分がありましたが、監督さんから「大好きなお母さんだから遠慮しないで」と言われて納得しまして。そう言われたから仲良くなったわけではありませんが、自然の流れで仲良くなって、撮影の合間もお話できてよかったなと思います。
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