――山下さんをはじめ、彼女役の東野絢香さんらと一緒のシーンが多いと思いますが、現場はどのような雰囲気なのですか？
初めての現場なので、ここしか知らないというのもありますが、雰囲気も良く楽しく過ごしています。山下さんは同い年ですし、同世代が多いので和気あいあいとしています。
ただ、やはり演技が初めてなので、テストの段階からどういう演技をしたらいいのかばかりに頭がいっちゃって…。誠という役をどう見せるのがいいのか、現場のみんなに協力してもらって色んなパターンを試させてもらっています。みんなは少し迷惑しているかもしれないんですが(笑)。
――豊田さんの演技に対し、三木康一郎監督は何かおっしゃっていますか？
「演技を始めたばかりなんだから、何回でも本番前に試したらいいよ」と優しく声を掛けていただき、感情の出し方や表情のつくり方など細かい部分まで色々教えてくださいました。ここで学んだことを今後にも活かせるように頑張っていきたいです。
――第一印象で怜子のことを苦手だと感じていた誠ですが、回を追うごとに気持ちの変化が出てきているようですね。
そうなんです。マイナスからのスタートですが、ちょっとしたきっかけで気持ちは変わるものだとは思っています。「嫌っている」ということは常に頭の片隅に怜子がいるわけですから。
ただ僕自身で考えたら、ファーストインプレッションが意外と変わらないタイプなので、そういう変化はないかも。初めて出会った人の醸す雰囲気から、この人と気が合いそう、合わなさそうというのをなんとなく判断しちゃうんです。そしてそれは時間が経っても変わらない。なので僕自身、誠にとっての怜子みたいなことはあまりない気もします。
――では、怜子が雅也に感じたように、偶然の出会いで恋に落ちるのは理解できますか？
第一印象で好きか嫌いかははっきりしているので、そのとき気になったら好きになる可能性はかなり高いです。でも偶然顔を見合わせただけでは分からないので、気になった瞬間に声をかけるかもしれないですが(笑)。これまでも気になったら自分からいくタイプでしたね。