柳ゆり菜が“最後の写真集”出版を決めた理由「いろんな決意をした時だからこそ、今の自分をここに残しておくべきなんじゃないか」<Interview>

2021/11/25 12:00 配信

グラビア インタビュー

柳ゆり菜 撮影=小谷修司

11月26日(金)に柳ゆり菜の3rd写真集「女っぷり」が扶桑社より発売される。映画「無頼」(2020年)にヒロイン役で出演し、ドラマ「ゆるキャン△」シリーズ(2020年ほかテレビ東京系)に出演するなど、女優として活躍の幅を広げる柳。そんな柳が今作について、立ち上げの会議から参加したという制作のことや、これを最後の写真集と決めた理由を語った。

責任感が芽生えたっていう感覚があります(柳)


――まずは、今作のタイトルを「女っぷり」に決めた理由からお伺いしたいと思います。

最初に、なんか平仮名がいいなって思ったんですよ。私の名前も“ゆり”が平仮名で“菜”が漢字ですし、平仮名ってトゲトゲしくないというか、親近感が湧くようなフォルムをしてるなと思って。

そこからいろいろみんなで考える中で、平仮名+漢字の言葉って例えば何だろう?って考えていた時に「女っぷり」が出てきて。それが写真集のイメージにぴったりだったんですよ。

“女度を上げる”じゃないですけど、そういう湿度の高い感じとか、女性が見ても女であることを楽しめるようなファッションだったりも取り入れてるから、すごくしっくりくるタイトルだなと思って「『女っぷり』どうですか?」って提案して決まりました。

――今回の写真集は最初の打ち合わせから参加されたということですが、どういうところからお話を進めていったんでしょうか。

まず、フランス映画が大好きだからその要素は取り入れたいというのは言いました。だから、表紙のお風呂のシーンは、見る人が見たら分かるっていうくらいで全然分からないと思うんですけど(笑)、私の大好きな「エヴァの匂い」(1962年)っていうフランス映画をちょっとオマージュしています。

あとは、ちょっとドラマチックな感じにしたいよねって邦画の要素を入れてみたりとか、狭い小っちゃいキッチンでちょっと汗をかいているみたいなシチュエーションを作ったらどうだろうとか、そういうところから始まりました。

――企画の会議から参加して、勉強になったなと思うことはありましたか?

いっぱいありましたよ。自分の好き嫌いだけじゃダメとか、このためにはこうした方がいいけどここは譲れないとか、そういうことがあるじゃないですか。私の感覚だけではいけないので人の意見を聞いたりして、思っていたより複雑で難しいんだなって思いましたね。

いろんなことを考えながら作り上げていくという作業は結構大変でしたけど、でもすごく楽しくて、責任感が芽生えたっていう感覚があります。自分でできたっていうのは大きかったなって思います。

そうやって頑張って作り上げたものだからこそ、発表するときも余計にドキドキしましたし、みんなが喜んでくれるのかな?っていう気持ちより心配が勝っていたというか。

映画も、監督とかスタッフさんが何年もかけてやっとその1本の映画を撮るわけだからって思うと、本当に我が子のようなんだろうなっていうのは、私もこの写真集が我が子のようなので(笑)、ほんのちょっとですけど、その気持ちはちょっと分かるようになりました。

関連人物