取材中も笑顔を見せ続ける彼女は、心細い海外での生活で追い詰められることはなかったのだろうか。笑顔の理由は、母の教えにあった。
「母がすごく厳しい人で『顔で笑って心で泣きなさい』と言っていたんです。だから、私はほぼ心で泣いています、なんて(笑)」。
冗談めかしてはいるが「顔で笑う」は簡単なことではない。また、夫婦が良い関係であるための秘訣は「思いやりと尊敬」と語ってくれた。
「ちょっとしたことでも『お互いに相手のためにできた! 1ポイント!』というふうに過ごすんです。相手に対してやることも楽しいですし、私のためにしてくれることも、なんでもないことでもすごくうれしかったり」とはにかむ。
「顔で笑って心で泣いて」きた平。いつも場の空気を明るくしてくれる彼女に、現代社会で強く生き抜くコツも聞いてみる。
「例えば私のことを悪く言う人がいたとしても、いろんなタイプの人がいていい。良くも悪くも『言われる』ってことは『その人の人生に私がヒットした』と思うんです。私の存在がちょっとでも引っかかってくれたんだと思うと、すごくポジティブに前向きになれます」。
それでもつらい時には「歌を歌います。歌っている間に泣いちゃうとか。曲と共に涙を流したらスッキリするんです。お風呂に浸かって曲を聴いたりしたら、そこでリセットできている気がしますね」。
短いインタビューの中でも、ポジティブな彼女の魅力を垣間見せてくれた。
◆取材・文=山田健史
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