——2019年にご結婚、昨年はお子さんも生まれ、現在は一児の母でもありますが、仕事に対する考え方や取り組み方に変化はありましたか?
やはり仕事と子育ての両立は難しいですね。家に帰っても仕事にのことを考えてしまったり、逆に仕事場でも子供のことが頭をよぎったりしてしまうことはあるんですけれども、できるだけそこは線を引くように心がけています。翌日の仕事の準備や原稿の執筆など、どうしても家でやらなければいけないときは、子供が寝ている間に済ませるとか。でも、なかなか難しいですね(笑)。
——時間が足りないと感じることも?
あります。それでイライラしたり、「時間がないのに…」と思いながら子供と遊んでいると、何となく表情にも出てしまい、子供にも伝わってしまう。それが一番よくないので、家では極力仕事のことを考えないようにしたいのですが、まだまだ試行錯誤している最中です。
——出産後、すぐに仕事復帰された印象も強いのですが。
本格復帰したのは出産から半年後ぐらい。やっぱり私は仕事をしている時間が好きですし、仕事があることで気分転換にもなり、子供とも楽しく過ごせるなと思い、夫と話し合って決めました。自分的には「結構休んだな~」という感覚ですけどね。
——フリーの場合、長く休んでしまうと、これまでの仕事や自分の居場所がなくなってしまうかも…という不安もありますよね?
そうですね。しかも、ちょうどコロナが蔓延し出した時期で、もともと産休に入ろうとしていた時期より3カ月ほど前倒しで休むことになり。だから思ってもみなかった長い休暇になってしまい、私は戻れるのだろうか…という不安もたしかにありました。とはいえ、考えても正解は出ないことですし、流れに任せるしかないなと。ただ、何もせずに止まっているのはやはり性に合わず、その期間にYouTubeを始めました。
——YouTubeチャンネルの開設とは思い切りましたね!
とにかく時間だけはたっぷりあったので。それに、無性にしゃべりたくなってきてしまい、夫としゃべるだけでは足りなかったんですよね(笑)。YouTubeを始めたことで、気持ちが保たれた部分もあります。パソコンには疎いほうですが、動画の編集作業も自分でやってみて、最初は初歩的なミスを繰り返していましたが、ひとつずつクリアしていくのが楽しいんです。そして気付けば何時間も経っている。動画が完成してアップすると、ひとつやり終えた達成感も感じられて、産休期間を楽しく過ごせたなと思います。
——編集もご自身でされているんですね。編集スキルはどのように身につけられたのですか?
夫が音楽を作る仕事をしているんですが、音楽ソフトを見せてもらうと、動画編集と似ている部分があるんです。それを参考にしたり、教えてもらったりしていました。でも、夫の仕事の邪魔はできないので、基本は教本や、編集作業のハウツー動画を何度も見て、少しずつ学んでいきました。
——今、子育てをされていて、お子さんから何か気付かされることもありますか?
当然ですが、子供は自分の欲求どおりに動きますよね。お腹がすいたらそれを知らせて、眠くなったら寝て、機嫌が悪ければ泣く。そのストレートな感情表現を見ていると、ちゃんと言いたいことを言う、我慢せずに自分の気持ちを出すというのも大事なことだなと思うようになりました。
——自分の気持ちを吐き出さず、我慢されることも多い?
元々はそういうタイプではないんですが、結婚したら、お互いに違った生活をしていた相手と一緒に暮らし、子供が生まれれば自分のことは二の次、三の次になる。それが当たり前になってくるし、母親はそうでなければいけないと強く思い過ぎてしまったところもあったかもしれません。でも、夫が「自分が楽しんだり、生き生きしていないと、それが子供にも伝わる。自分が楽しむことは大事だよ」と言ってくれるので、母親だけど、たまには息抜きしてもいいんだなと思えるようになりました。
——時には自分を甘やかすことも必要ですよね!
そうですね。それで、私の場合、楽しくて、自分が生き生きできる場所は仕事。もちろん今までのような働き詰めという感じではないですが、気持ちのバランスをとれるぐらいには仕事をして、家に帰ったら子供と思いっきり遊ぶ。そのスタンスがベストだなと今は思っています。
——ちなみに、最近、私生活でハマっていることはありますか?
息子を笑わせることですね。何をやったら息子がニコッと笑ってくれるかを探していて。近頃はよくCMソングに反応するので、それを歌ってあげたり(笑)。反応が大きいのは「出前館」だったり、「ビズリーチ」のフレーズ&ポーズも好きですね。外国のラッパーさんが歌っているような洋楽にもノっていました(笑)。あとは、英語のイントネーションの上がり・下がりが好きみたいで。日本語で「バナナ好き?」と聞くよりも、「Do you like banana?」と英語で言ったほうが反応がいい。キャキャキャって笑ってくれます。
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