――最近ではAマッソの結婚報道があった直後に、彼女たちのラジオ番組に乱入する「裏さらば」の動画も話題を呼びました。
森田:あれは偶然の産物ですね。Aマッソの報道があった日はたまたま「裏さらば」の撮影日で、以前購入していたボードゲームを使って遊ぶか、ぐらいの気持ちでいたんです。そしたら、直前でマネージャーが「どえらいニュースが出た」と。僕としては、日を空けずに鮮度の高い状態で動画にしたかったので、当初の予定を全部なしにして、Aマッソのラジオにゲリラ的に突撃したという感じです。最後は東ブクロと村上がキスして…(笑)。
東ブクロ:望んでやったわけじゃないですから(笑)。
――では、Aマッソの動画以外で、手ごたえを感じた動画・印象に残っている動画は何でしょうか?
森田:個人的に気に入ってるのは、「花田優一イントロドン」です。いまだに大好きな企画で、思いついた時は「うおー!」ってなりました。最強のコンテンツを見つけたと興奮したのを覚えています。
東ブクロ:何だかんだで、僕のバイクが森田に金色のスプレーで塗られる動画ですね。芸人から評判が良くて、昨日もどぶろっくの森(慎太郎)さんに「まだあのバイクに乗ってるの?」って聞かれました。いやあれ、3年以上前の動画なんですよっていう(笑)。
――さらばさんのチャンネルでは、定番の動画やバズったコンテンツを模倣するYouTubeの文化とは一線を画する、オリジナリティに富んだ企画を次々と打ち出しています。そういった独創的な企画を作り続ける“生みの苦しみ”もやはりあるのでしょうか?
森田:そうですね。企画の打ち合わせは大体、動画撮影日の朝に終わるんですよ。しかも、朝の時点で何も思い付いてないこともザラで。「ちょっと1回帰って寝るか」となって、仮眠だけ取ってまた集まって考える…みたいなこともよくあります。
――そこまでして、YouTubeでしっかりとお笑いをやる意味は何なのでしょうか?
森田:まあ、そういうことがしたくてお笑いの世界に入ってきましたからね。「コンビニのスイーツBEST3」とか「人気のおつまみランキング」とかで再生数が回る人はやればいいと思うんです。でも、僕らは多分回らないし、キャラクター的にそういうことを求められていない気がするんです。それに、面白い企画を考えているほうが、自分たち的に楽しいんですよね。
――東ブクロさんは企画会議には参加されていないんですよね?
東ブクロ:はい。何も知らずに当日集合場所に行って、何かされるだけですから(笑)。「今日はこんなことやる」とも言わずにカメラ回しよるんで。この前なんか、わけがわからないまま終わって、動画ができ上るまで何が起こったのかわからない企画もありました(笑)。
森田:ブクロはどの仕事よりもYouTubeが一番リラックスしてやれてるんじゃないですかね。
東ブクロ:何も知らないわけだから緊張もしませんよ(笑)。
――最後に、お二人にとってYouTubeとはどんな場でしょうか?
森田:アピールの場ですね。「YouTube見てます」っていうテレビのスタッフさんがめちゃめちゃ多いので、YouTubeを頑張っていればテレビに呼んでもらえて、テレビを見た視聴者さんがYouTubeを見てくれる…といういい循環が既に生まれているような感覚があります。
東ブクロ:僕は最初「芸人やったらテレビに出てなんぼやろ」というスタンスで、YouTubeに抵抗感があったんですよ。でも、仕事がなくなった今は「YouTubeやっててよかった」と思っています(笑)。
文、撮影=こじへい
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