――詩織が好きな洋平は、どんな男性だと思いますか?
どちらかというと、だらしのない男性なのかなと思います。でも、そういう男性って放っておけないというか、人を引きつけてしまう魅力があって、そこに詩織ちゃんはひっかかってしまったのだと思います。詩織ちゃんはいい子過ぎて、守ってあげたくなるタイプの子。もし身近にいたら、「こんな男はやめときな」と言うと思います(笑)。
――現場では、洋平役の野村さんとお話しされたりしました?
最初に撮ったのが、いきなりベッドの上でのシーンだったんです。そんなに言葉も交わせていないのにいきなり絡みのシーンの撮影で、映像のお仕事ってすごいなと思いました(笑)。舞台だと1〜2カ月ぐらい一緒に稽古を重ねてから本番なので。「初めまして。よろしくお願いします」で、いきなりベッドって(笑)!素になると恥ずかしくなってしまいましたし、もともと人見知りなので、控え室でも自分から話しかけることはできず、ヘンにクールぶってしまいました(笑)。
――では、この作品をどんなふうにご覧になってもらいたいですか?
私を知ってくださっている方は、すごく驚かれると思うんですけど、女優さんをやっていくんだという気持ちの強さや覚悟が見えたらいいなと思っています。「能條、本気でやっていきたいんだな」とか、女優さんというお仕事が好きなんだなということを感じていただけたらうれしいです。私を知らない方には、現代女子のあるあるのお話しだと思うので、物語にのめり込んで見ていただけたら。そして、同じような境遇の子がいたら、1人じゃないんだなと思ってもらえたら。シリーズ全体としても、とても面白いので、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです。
――ちなみに今後、やってみたい役はありますか?
私、意外と悲壮感溢れる役を演じることが多いので、嫌われるような最低の役をやってみたいです。それこそ、全く共感できない役に挑戦して、お芝居の幅を広げていきたいです。
取材・文=及川静、撮影=宮川朋久
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