三秋縋による同名原案小説を林遣都×小松菜奈のダブル主演で実写化した映画「恋する寄生虫」が、11月12日に公開された。本作は、孤独を抱えた者同士が、“虫”によって出会い恋に落ちる模様を描く、異色のラブストーリー。
極度の潔癖症で人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾役の林遣都と、視線恐怖症で不登校の女子高生・佐薙ひじり役の小松菜奈に、お互いの印象から撮影秘話までたっぷりと語ってもらった。
――今回初共演でダブル主演ということですが、実際に共演してみて、もともとの印象からの変化はありましたか?
林:菜奈ちゃんは映画をはじめ様々な場で活躍されている方なので、「どんな方なのかな?」というところからはじまりました。僕は今回、初めて菜奈ちゃんとお会いしたのですが、思っていたよりも、ずっと接しやすくて、良い意味でそんなに女優さんっぽくない方だなと。じゃあ、女優さんっぽいってどんな人なのかと言われたらうまく説明できないのですが…(笑)。
菜奈ちゃんは普通の感覚を持っていろいろな方と接していて、スタッフさんたちとも分け隔てなく会話をしていました。菜奈ちゃんのことを思い出すと、いつも現場で周りに人がいて、みんなから愛されている、そんな光景が浮かんできますね。僕自身もすごく話しやすかったです。2人だけの撮影シーンが多く、その長い時間、現場を一緒に乗り越えて、改めてこうやってお会いすると、安心感というか、また一緒に何かやれたらなという気持ちがありますね。
小松:私は元々遣都さんの作品等をよく拝見していたので、この「恋する寄生虫」で共演することをすごく楽しみにしていました。静かであまり喋らない方なのかなと勝手にイメージしていたのですが、実際にお会いしてみると、どちらかというとお喋りな方ではないので、それが心地良いと言いますか。感情の起伏が穏やかで、いつもフラットでいてくださるので、現場での在り方だったり佇まいだったりがすごく素敵だなと感じていました。
相談等をしたら、いつでもそれに対して答えを出してくださって、すごく頼れる先輩です。一緒にお芝居をしていても、自分を剝き出しにして全部さらけ出しても受け止めてくれるような器のある方だなと。本当にこの現場において、遣都さんでなければ成立しなかったなと感じるくらい、私にとってとても大きな存在でした。
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