26時のマスカレイド(ニジマス)のセンター・来栖りんちゃんが、毎回テーマに沿ったひとり語りと直筆のイラストで紡ぐパーソナル連載!vol.2のテーマは、りんちゃんが所属しているアイドルグループ「ニジマス」。オーディションから今に至るまで、ニジマスへの想いの変遷を語ってくれました。
私にとってのニジマスは、オーディションから結成、そして現在までの5年間で、その意味が大きく変わりました。最初は、正直に言葉にするなら「憂鬱な場所」(笑)。
ニジマスのオーディションは事務所に入ってから初めて受けたオーディションなんですけど、事務所のスタッフさんに「受けてみない?」って言われて、何も考えずに受けたんですよ。しかも、そもそも何のオーディションを受けているかさえわかっていなかったし、「オーディションって何をするんだろう?」っていうレベル(笑)。
だから、オーディションの最初の審査では自己紹介で名前を言うくらいかなと思ってたんです。人前に立つのは好きじゃないけど、自己紹介ぐらいならまぁいいかって。そしたら、「歌を歌ってください」って言われたんですよ。しかも、2曲も!
「2曲も歌える曲なんてないよ!」って思いました。カラオケに行くこともほとんどないから、自分の得意な曲もなければ、自分に合ったキーもわからないし。何も考えずに受けるって決めて、とりあえずのとりあえずみたいな気持ちで受けた自分のせいなんですけどね。
そんな感じで、何かを夢見て受けたわけじゃないからこそ、最初の審査でもう心が折れたんです。それからは、オーディションが進むにつれて憂鬱が増していって、オーディションに行く前の日は嫌な気分になっていました。それこそ、それまではメイクとかもしたことがなかったから、その準備も憂鬱で。
だから、オーディションの日の朝は泣きながら電車に乗って、嫌々オーディションを受けましたね。しかも、一人でオーディションに行けないから、お母さんと一緒に行って、事務所の近くのファミレスで終わるまで待っていてもらって。オーディションの審査が終わると、急いでお母さんがいるファミレスに行って、「やっと終わったよ~」って(笑)。
だから、本気でニジマスに入りたいと思ってオーディションを受けていた人からしたら、ここまでの話を聞いただけだと、きっと腹が立つと思います。私自身、そんな自分がそのまま今のニジマスのセンターに立っているとしたら、本当に申し訳ないです。でも、そこから私も、「私にとってのニジマス」もどんどん変化していきました。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)