26時のマスカレイド・来栖りん「ニジマスは守りたい宝物」/連載「虹色スケッチ」vol.2

2021/11/26 18:00 配信

アイドル コラム

ランウェイを歩いて“楽しさ”に気付く、愛着が生まれ「部活」のようだった

来栖りん 撮影:YOROKOBI

最初に変化があったのは、オーディションの最終審査で代々木第二体育館のランウェイを歩いたときでした。ランウェイを歩いていて、「楽しいかも!」って思ったんです。最後の最後で、やっと火がついたって感じですね(笑)。

それから「ここで頑張りたい」という気持ちが生まれて、合格してからはニジマスの活動に前向きな気持ちを持つようになっていきました。

とはいったものの、何も考えてなかった(笑)。単純に、「歌う!」「踊る!」「楽しい!」っていうだけだったし、当時は最年少でメンバーにもあまり気を使ってなくて、逆に周りが気を使ってくれていたので、よく言えば自由に伸び伸びと、悪く言えば好き勝手にやっていました。

だから、人付き合いでニジマスを辞めたいと思ったことは一度もないです。ちなみに、それは今も続いてるんですけどね。ただ、私自身は問題児だったと思います。まだファンの数も少なかったから、ファンの方のツイートも全部チェックできちゃうんですよ。

それで、私やニジマスに対して否定的なことをつぶやいている人がいたら、そのすべてに噛みついていくっていう(笑)。けっしてアンチじゃなくて、良かれと思って意見をしてくれているだけなんですけど、当時はアンチだとしか思えなかったんですよね。そのころは、褒めてくれない人は全員が敵に見えたっていうか(笑)。

もちろん、今はいろんな意見を聞くことができるようになりましたよ!でも、当時はそういう意味で問題児だったと思うんです。高2くらいのときかなぁ。あのころのニジマスは、私にとって「部活」みたいなものだったと思います。月に25本ぐらいライブがあって、学校が終わって、放課後ダッシュでメイクして会場に行って、そのままステージに立つっていう感じだっから。

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