BLUE ENCOUNTの田邊駿一「ドラマを見るとき、大事にしているのはキャスト」<ドラマコラム連載第2回>

2021/11/29 09:00 配信

ドラマ 連載

ミュージシャンの中では随一のドラマラバーであるBLUE ENCOUNTの田邊駿一

見逃せない作品が目白押しの秋ドラマもいよいよ佳境。どの作品も続きが気になって時間が足りない状態になっております。そんな僕がドラマを見るときに大事にしているのがキャスト。好きな俳優さんが出ているのはもちろんですが、キャストの魅力がその作品の面白さにつながっていることも多いと思うんです。

 毎回、ここまですごい人を揃えてくる?と思うのは、TBS系の日曜劇場枠。古くは「ビューティフルライフ」(2000年)といったラブストーリーから「半沢直樹」(2013年ほか)シリーズなどの社会派、「グランメゾン東京」(2019年)などのお仕事モノなど話題作ばかりを生み出し、日本のドラマ界をリードしてきたこの枠。ここは本当にバランスがすごくいいんです。人気&実力がある方が出ていながら、映画とかで見たことある!みたいな渋い演技派、ちょっと世間をザワつかせているタレントさんとかも押さえていたりして…。老若男女がちゃんと食いつけるシステムを作っていると思うんです(笑)。
僕は大泉洋さんのことが大好きなんですが、「ノーサイド・ゲーム」(2019年)で大泉さんが主演に決まった時は、「洋ちゃんここまで来たんだ!!」と感極まったのを覚えていますそれくらい、人気と実力のある俳優さんしか主役が張れない枠だと思います。
現在放送中の「日本沈没-希望のひと-」は、主演の小栗旬さんと大学の同期でありながら盟友という役どころの松山ケンイチさんのバランスが最高! 反発しながらも分かり合う役を難なく演じるのはこの2人ならでは。物語に説得力と奥行きを持たせています。地震のメカニズムなどこれだけ説明が多いドラマを、間延びせずに見させていくのはこの2人の演技力があってこそ。本当にさすがです。