――表題曲以外の楽曲のお話もそれぞれ聞かせてください。
木村:自分たちのライブでパフォーマンスしている曲ですし、ライブでやるたびに“曲力”がすごい!と思っていた曲たちなので、ここで改めてカバーさせていただけたこと、FANTASTICSとして世に出せることがうれしかったです。
中務:「Angel」はボーカルの片寄と数原が参加したボーカルバトルオーディションで、2人がそれぞれ歌っていた曲なので、思い出深い曲として2人が選びました。「時の描片 ~トキノカケラ~」はドーム公演でパフォーマンスさせていただいた楽曲なので、ステージから見えた大きな景色が蘇ってきますね。
「Together」は、当時のEXILEさんにとって思い入れが強い楽曲ということを知って、トリビュートだからこそ、EXILEさんのストーリーを感じることができるこの曲をカバーさせていただきました。
――EXILEメンバーとのエピソード、特に印象に残っている思い出を教えてください。
木村:僕、EXILEさんの「FANTASY」ツアー(2010年)のステージで、「掌の砂」の時に初めてEXILEさんとペア振りをさせていただいたんです。とても楽しかったことを今でも覚えています。それが大きなきっかけになって、自分も前に立てるパフォーマーになりたいなって決意したし、当時10歳だった自分が、そこからがむしゃらに頑張ってこられた。
あれから時を経て、自分がFANTASTICSのメンバーになった時に、EXILE TETSUYAさんが「あの時いたよね」っておっしゃってくださって。TETSUYAさんの印象に自分が残っていたことがすごくうれしかったです。
中務:EXILEオリジナルメンバーの皆さんが集まっているところに呼んでいただいた時に、「ジェネって7人の時のEXILEと似ているよね」っておっしゃってくださったことが、すごくうれしくて。今回「Together」を選んだのも、ジェネが7人のEXILEに似ている印象があるっていうところが、選曲の大きな理由になりました。
今もオリジナルメンバーの皆さんはとても仲が良くて、皆さんの姿を見ていていつも思うのは、いつまでも少年のような無邪気さを持っていらっしゃるなって。そういう関係性やつながりが「ジェネって似てるよね」っていう言葉につながったのかなと思うと、すごくうれしいです。
取材・文=松浦靖恵