田中圭、「あな番」に感謝「出会わなかったら違う人生になっていた」<「あな番 劇場版」連載 Vol.2>

2021/12/04 10:00 配信

ドラマ 映画 インタビュー 連載

“あな番”再び! 劇場版で手塚翔太を演じる田中圭撮影=玉井美世子

社会現象にもなったドラマ「あなたの番です」(2019年、日本テレビ系)の新作が、映画「あなたの番です 劇場版」として12月10日(金)に公開される。描かれるのは、“交換殺人ゲーム”が起こらなかった“もしも”の世界。その中で、登場人物たちは新たな事件に巻き込まれることとなる。ドラマに続き手塚翔太を演じた田中圭が、“菜奈(原田知世)が生きている世界線”である本作への思い、そして撮影の裏側を語る!

知世さんのドレス姿は本当にキレイでした


――振り返ってみて、撮影はいかがでしたか?

撮影初日から菜奈ちゃんが生きている世界線だと思ったら、翔太にとっては願ってもいない世界だったのでヤバかったです。何もないシーンの撮影で、劇場版の翔太からしたら当たり前のことですが、僕の中には以前の翔太が少し残っていたので、号泣ではないですが、グッときました(笑)。最初は、菜奈ちゃんが亡くなってからが長かったので、それをなかったことにして戻るのは難しいのでは?と思っていたのですが、そんな不安、菜奈ちゃんと会ったら吹き飛びました。本当に菜奈ちゃんと一緒の世界が翔太にあって良かったです。そして何より、2人の結婚パーティーがあったのもうれしかった。2人を応援してくれていた方はうるっとくるんじゃないかな。知世さんのドレス姿は本当にキレイでした。

――劇場版の物語は、菜奈と翔太がウエディングパーティーを開くことになり、マンションの住人をクルーズ船に招待するところから始まります。

最初はどうするんだ?と思いましたが、企画書を見せてもらってすごく面白そうだなと感じました。何よりも住民のみんなとまた一緒にいられるのはうれしかったです。「あな番」の現場は、ここならではの空気感なんです。特に坪倉(由幸)さんと袴田(吉彦)さん、片桐(仁)さんの3人なんて、作中の関係性と同じでずっと話していて。あの空気感が独特で、どこか授業をサボる学生みたいなノリなんですよね。それがすごく楽しくて、居心地がいいんです。ちなみに今回も袴田さんが演じる久住はヤバいです。というか、ヤバさが増してきている(笑)。そんな僕ら以外のキャラクターの2年後も楽しんでもらいたいです。

――ドラマ版はSNSで考察が盛り上がるなど、一大ブームとなりました。田中さんにとって、「あな番」はどのような存在ですか?

感謝しかない存在です。それこそ“もしも”ではないですが、出会わなかったらきっと違う人生になっていたと思います。そして、こうやってもう一度映画として帰ってこられたのは本当に奇跡みたいなこと。このお祭りをみんなで楽しみたいです。

◆取材・文=玉置晴子

関連人物