「アンラッキーガール!」を盛り上げる要素の一つが、幾重にも張り巡らされた不運の連鎖。
初回の強盗事件が第8話での卓海の逮捕につながったり、第4話の香の男女関係のいざこざが9話の“悪いうわさ”につながったりと、一つの不運が芋づる式でまた別な不運を呼びよせる。運・不運という目に見えないものを扱っているからこそ、こうしたさりげない因果関係が描かれることでストーリー自体がよりリアルに感じられ、3人の奮闘ぶりもより切実に感じられる。だからこそ、数々の不運にもへこたれず前を向く3人に勇気をもらえるのだ。
第9話では、張り巡らされた伏線の中でも最悪の不運、幸の父・重流(丸山智己)と樹の不倫関係を幸が知ってしまった。幸と樹が出会った第1話の、さらにその前に仕込まれていた最大のアンラッキー。幸にしてみれば、偶然知り合って仲良くなった年上の友人が、父親の不倫相手だった…という衝撃すぎる展開が待ち受ける。
さらに幸が誘拐される事件も発生。ドラマ史上アンラッキーな“大凶日”当日が描かれる最終回(12月9日深夜放送)を心して待ちたい。
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