いやはや「人は見た目が100パーセント」というタイトルで、主演が“美しい顔の代名詞”ともいうべき桐谷と聞いたときは、なんとイヤミな…!と思ったところだが、内容を知り、なるほどなと納得。
いや、納得しつつもやはり「世界で最も美しい顔100人」(TC Candler)で、10位以内に入ったこともある桐谷の顔が完璧過ぎて、メークをちょっといじったぐらいじゃ、美しさは隠せないような…。
とまあ、そんなただのファンみたいな発言はともかく、桐谷、水川、ブルゾン3人のさえないリケジョっぷりは案外“化ける”かも。
どこか彼女たちは、研究所でブツブツ上司の愚痴を言ってそうな気だるさというか、そんな感じの雰囲気を出しており、もしかしたらどこかの研究所を探せば本当にいるんじゃないか?と思わせてくれる、親しみやすさを感じた。
ちなみに個人的には、桐谷演じる純の家にいる謎のロボットが気になったのだが、あれは一体…?
第1話だけを見た感じでは、どんなことができるのか分からないものの、独り暮らしで寂しい私のような人間にこそピッタリなので、どこかの親切な人があの子を編集部に送ってくれないかなあ…。
そして劇中で出てくる過去の純の映像がもう爆笑。詳しくは書けないが、特に小学生の部分はズルイを通り越して卑怯!(笑) 漫画のようなことを実写でやりおって。油断したら見逃しそうなシーンなので、そこはおつまみ探しに台所へ行きたい欲求もグッとこらえて、画面を見詰めておこう。
あと、クレエラ社のパーティーのシーン。抽選が当たるか否か、どうか当たらないでほしいと祈る3人の姿には共感しかなかった。HSB(人見知りシャイボーイ)の私もこの手の行事が大の苦手。
それでもなぜかこういうときに限って抽選に当たっちゃうのが、さえない人間の世の常。純の気持ちが痛いほどよく分かるし、こんな“公開処刑”を受けるくらいなら、どんなにすてきなものでも当たらないでほしいってね。
理系男子役の町田啓太と桐谷の絡みはどうしても1年前のドラマを思い出して、懐かしい匂いがした。つい“すみれ”の花時計を探してしまうほど。
その他、室井滋の“業界の大物感”に、ブルゾンが意外とハマリ役な件はもちろんだが、「脱兎のごとく~」とか「七難隠す~」の使い方とか、絶妙過ぎて思わず嫉妬してしまった。そんなふうに言葉遊びができれば、この記事のように長々と回りくどく書かなくても作品の魅力は伝わるのに。
どうせ見た目は35%の私だが、記事の見た目は100%に仕上げたいところだ。
って、見た目だけかい。
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