モーニング娘。の絶対的エースとして一時代を築いた後藤真希。このほど発売された10年ぶりの写真集 「ramus」(講談社)は一時、Amazonの「タレント写真集」の売れ筋ランキングで1位になるなど、話題を呼んでいる。前回の写真集発売からこれまでの10年間について、“最大の出来事”に「出産」を挙げ、出産後の変化として、「とにかく人見知りが激しかった」という性格から「少しずつ自分を出せるようになり、一瞬で仲良くなれるようになった」と明かした。
――10年ぶりとなる写真集を発売されますが、今作のオファーが来た時は、どのように感じましたか。
お話を聞いた時は「この年で撮ってもいいの?」と驚きましたし、オファーを受けてからずっと怖かったんです。もともと、目標を高く置きがちな性格で自分の中にある理想に到達できるかわからないから、コンサートにしても写真集にしても、挑戦することすべてに恐怖心がつきまとうんですよね。だから、写真集発売のアナウンスをした時に、意外と世間の方々の反応が温かくてちょっとホッとしました。
――特にファンの方々は、久しぶりの写真集発売を喜ばれているでしょうね。
いや、ファンの子はたぶん、こういう露出度高めな写真集をあんまり求めていない気がします。「布を纏ってちょうだいよ!」って思っているんじゃないかな(笑)。
――とはいえ今作は、Amazonの「タレント写真集」の売れ筋ランキングで1位になるなど、かなりの売れ行きのようです。
ここまで反響があるとはまったく予想していませんでした。「え?そうなの?なんで?」って思うぐらいびっくりしましたし、素直にうれしかったですね。
――過去の写真集と比べてみていかがでしょうか。
驚いたのが自分の表情です。「たくさん笑ってんじゃん」って思いましたし、過去の作品と見比べてみると、無理につくった顔じゃなくて、すごく自然に色々な表情ができるようになっていて。「生きてる感」があるなと感じました。
――前作の「go to natura...」(2011年)から今作の「ramus」までの10年の間で、後藤さんの中でもっとも大きかった出来事はなんでしょうか。
やっぱり出産ですね。環境も身体も考え方も、すべてが一気に変わる出来事でした。
――具体的には、どのように変わりましたか。
以前はとにかく人見知りが激しくて、「うれしい」とか「腹が立つ」とか自分の感情を表現することが得意じゃなく、人に頼ることも苦手でした。だから、何か問題が起きても、とりあえず一人で解決しようとしていたんです。でも、出産を経験してからは、少しずつ自分を出せるようになって。誰かに何かを相談したい時は気を張らず、自然な会話の流れでオープンに打ち明けられるようになりました。
――そういったメンタル面の変化は、仕事面においてもいい影響を与えていそうですね。
そうですね。YouTubeをやってると色んな人とコラボをするんですけど、一瞬で仲良くなれるようになりました。自分からどんどんコミュニケーションを取ったほうが、相手も楽しんでくれるということを、いろいろな経験から学んだように感じます。