――阿久津さんが、今回「ここを意識して演じたい！」と思っているポイントは？
阿久津：歌や場面転換も多いと思うので、そういうところを美しくお見せできたらいいなと思っています。今回、本編とは別にライブパートがあるんです。歌やダンスもうまく見せられたらなと。…でも実は僕、そんなにダンスが得意じゃなくて…ラケットを持ってないと踊れないんです(笑)。 袋井満役の永田聖一朗がダンスにハマっているらしいので、いろいろ教わりたいなと思っています。キャラクターたちが踊っているアニメのEDなども参考にしながら、もちろんアニメとはシルエットが違うんですけど、でも寄せることはできると思うので。
――永田さんのお話も出ましたが、共演者についてはいかがですか？
阿久津：男性キャストだと、立花裕大くん以外はみんな共演経験があります。みんな「テニミュ」出演者で(笑)。この間パンフレット用のリモート座談会をやったんですけど、雰囲気は出来上がっている気がしました。最初だったからみんなフワフワしていましたが、結構ボケたりツッコんだり、バランスが良かった気がします。
リーダーっぽい人は…いなくない？ 座談会のときもいないなって思いました(笑)。みんな世界観がありますからね。立花裕大くんはあまりお話もできていませんが、この中だったら一番引っ張ってくれるかなぁ。(北川)尚弥くんは不思議でしたね(笑)。何を考えているのか分からないところが、役っぽいなとも。学と(北川演じる)創作は通じ合うので、そういうところもしっかり受け取れたらいいなって思います。
――演じられる学は“美学の学”という二つ名もありますが、阿久津さんは何か美学をお持ちですか？
阿久津：全然ないんですよね…。ゲン担ぎも昔はしていて、ルーティンや決めごとがいっぱいあったんですけど、最近は全く。
――過去にはどんなルーティンがあったのですか？
阿久津：めんどくさいですよ(笑)。「最寄り駅の改札はここを使う！」とか、本番が始まる前は何分前に舞台の真ん中でストレッチをするとか、水の置き方とか、ボトルに書く字をめっちゃきれいに書くとか…自分の中でめっちゃ決めていて。それでちょっとずつ集中力を高めていってるつもりだったんですけど、それが逆にプレッシャーにもなっていましたね(笑)。
――もし改札を通れなかったらどうするんでしょうか？
阿久津：待ちます！ 一度流れを待って、それでも通れないと思ったら「今日はいいや、隣でいいや」って(笑)。ルーティンを決めることで楽屋もキレイになるので、いいこともあるんですけど。でも、苦しいこともありましたね。今はルーティンはないので、美学ではないですが…身なりは気を付けるようにはしています。
――それでは、「この人の美学がカッコイイな」と思う方はいますか？
阿久津：グループのリーダー的存在の人には憧れます。最近、コムドットのYouTubeをめっちゃ見てるんですけど、やまとさんはリーダー的ポジションなのに天然キャラでイジられていますよね。「ああいうポジション、いいな～」って思いました。みんなをまとめられるからカッコイイし、ナルシストだし(笑)。ナルシストへの憧れはありますね！ 自分はカッコつけるのが苦手なので。
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