女優・歌手デビューの夢がかなう「PLAMO GIRLS PROJECT」 日本の“物作り文化”を盛り上げる

BANDAI SPIRITS・田口博丈さん(写真中央)とフォッグの藤本隆宏さん(同右)、藤井優さん 撮影:山田健史

「CHEERZ」でファンと一緒に発掘


――選考にはプラットフォームサービス「CHEERZ」が活用されるそうですね。

藤井:「CHEERZ」はInstagramのように女の子が写真を投稿できるサービスです。「CHEERZ」には他のSNSで言う「いいね」ボタンのような「チア」というボタンがありまして、「いいね」は一人一回しか押せないことが多いですが、「チア」は同じユーザーが一枚の写真に対して何回でも押すことができる機能なんです。今回はその「獲得チア数」のランキング上位となった方が次の選考に進むことができる、という内容になっています。

また、獲得チア数だけで決めてしまうと、もともとの知名度が高い方が有利になってしまうので、獲得チア数とは別に、写真や投稿を見て審査員が選考する形との二軸で進めております。

――「チア」は同じ方が何度も押せるということは、ファンの人数というよりファンの熱量が反映されるわけですね。

藤井:そうです。一人の子に対して何度も「チア」する人がいるかもしれないし、たくさんの子に「チア」をする方もいるかもしれない。

――藤本さんは「Exam」というサービスで今回のプロジェクトに関わっていますね。

藤本:「Exam」はオーディションの管理ツールです。紙に書いた履歴書で選考するようなオーディションもまだまだ多いと思いますが、「Exam」ではその運用を効率化しています。応募者はWEBから応募できて、審査員もWEB上の管理画面から審査ができるようになっているので、移動中にスマホで「この子面白そうだな」と原石を発見するような可能性もあります。

田口:我々としては「私たちが決めました」という形ではなくて、ファンと一緒に発掘するというか選んでいくというところが大事かなと思い、あとライブ配信とかユーザーとコミュニケーションを取れて、プラモデルをプレゼントすることで(書類選考合格者全員にプラモデルをプレゼント)そういう子たちがプラモデルを使ってユーザーとコミュニケーションを取ってくれるんじゃないかなと思いまして。それこそが我々がやろうとしていることの一つでもあり、オーディションの段階から実現できるということで、今回ご一緒することになりました。

――紙だったら弾かれてしまったかもしれない場面で、発見してもらいやすいというメリットがあるんですね。合格後の活動についても、もう少し具体的にお伺いしてよろしいでしょうか。

田口:まずは、私たちは毎月さまざまなイベントをやっていますので、そういった機会に出演していただきたいと思っています。現時点では実際にどこまで参加いただくかは分かりませんが、海外のイベントにもぜひ行ってもらいたいなと思っています。

「PLAMO GIRLS PROJECT」への期待が高まるトークを展開 撮影:山田健史


――海外のイベントとはどういうものですか?

田口:例えば、フランスパリで開催される「Japan Expo」やアメリカ・ロサンゼルスの「Anime Expo」といった10~20万人来場の日本ポップカルチャーイベントや、ニューヨークやサンディエゴのコミックコンベンションなどを想定しています。欧米だけでなく、アジアにも多くのイベントに出展しているので、そういったイベントで、ファンとの触れ合いを作ることができたらなと思っています。

――今後の業界の盛り上がりも楽しみですね。

田口:この子たちがプラモデル啓蒙の全てを担うわけではもちろんないですが、今回のメンバーに対しては本当にファンと一緒にプラモデルの楽しさを見つけて、それを広げていってほしいです。ファンと一緒に寄り添って、プラモデルを楽しんでいくという存在になってほしいと思っています。少しでもこの業界が盛り上がって、物作りが日本にとって大事な文化であるというところが続いていくといいなと思っています。

取材・文=山田健史