黒羽麻璃央「ヤバいことをやっていた」東京ドームで異例の“若手俳優だらけの野球大会”プロデュースに手応え

2021/12/12 10:00 配信

2.5次元 芸能一般 インタビュー

黒羽麻璃央撮影=コザイリサ

2021年7月、前代未聞のイベントが開催された。舞台を中心に活躍する若手俳優たちが東京ドームに集い、野球大会をするという「ACTORS☆LEAGUE 2021」だ。尾上松也と山崎育三郎が監督を務め、城田優も大会コミッショナーとして参加。総勢37人以上の野球好き俳優たちが熱戦を繰り広げた本イベントの、企画・プロデュース、チーム「BLACK WINGS」のキャプテンを務めたのが、舞台やドラマなどで活躍する俳優・黒羽麻璃央。今回は大会のテーマソングなどを収録したCDが12月15日(水)にリリースされることを記念して、“プロデューサー”としての黒羽にインタビューを行った。大成功を収めた大会を“P視点”で振り返って感じることは? そして、所属事務所の取締役に就任するなど、新たなステージに進んだ黒羽が見据える今後の野望とは?

イベントの出来は「100点」ガチ試合×エンタメ要素が融合


――「ACTORS☆LEAGUE 2021」から約5カ月が経ちました。今振り返ってみて、何点の出来でしたか?

黒羽:出来としては100点でいいんじゃないかなって思います。もちろん「もっとこうしたら良かったな」という欲は出てきますが、大きなテーマだった“明るいもの、楽しいものを届ける”ということに関しては、満点をあげてもいいんじゃないかなと。

――選手の皆さんが少年のような顔で楽しんでいたのも印象的です。

黒羽:それも貴重な瞬間ですよね。皆さんの推している俳優さんが、おのおの役を背負っていない、一人の人間として純粋無垢に楽しんでいる姿はレアだったんじゃないかなと思います。野球って、選手たちがみんな役者をやる前に熱中していたことだと思うんですよ。それはわれわれが知らない頃の姿でもありますから。

――役者の一面とは違う顔を見せるというのは、当初から想定していたことなのでしょうか?

黒羽:もちろん“お客さんを楽しませる”という意味でのエンターテインメントは最初から組み込んでいましたが、「われわれが楽しんでいることが、お客さんにとっても楽しかったらいいね」という思いもありました。結果。思いのほかみんな楽しくやってくれたし、ガチでやってくれましたね(笑)。

――結果的に黒羽さん率いる「BLACK WINGS」が1点、和田琢磨さん率いる「DIAMOND BEARS」が6点と点差は開きましたが、序盤から拮抗したいい試合になりました。

黒羽:ある意味、お客さんを置いていきたいという思いも僕の中にありました。試合内容はドキュメンタリーで、何が起こるか分からないし、どっちが勝つかも分からない。試合自体はガチンコにして、随所随所でエンタメを入れる…というのが、われわれがやる意味かなと。エンターテインメントの基礎である“人を楽しませる”ところもうまく混ざっていたと思います。

――ガチ感とエンタメ感のバランスも素晴らしかったです。

黒羽:みんな、思いのほか野球がうまかったですね(笑)。東京ドームで何万人に見られるということもあり、「恥かけないな」っていう(笑)。みんな相当練習していましたし、相当道具をそろえてました(笑)。正直、あんなに楽しくなるとは思ってなかったです。久々に野球をすると肩を痛めたりもするんですけど、注射を打って治療して、万全の肩にメンテナンスしている選手もいましたね。ガチ具合がとんでもなかったです(笑)。

――“草野球”という規模感ではないですね!

黒羽:そうですね。チケット代をいただいているから、草野球ではないですね。プロ野球でした(笑)。

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