高柳明音&古畑奈和の殺陣に劇団☆新感線でアクション監督を務める川原正嗣が太鼓判「“順手”で持たせた女優さんはほぼいない」

2021/12/11 10:30 配信

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白虎(村瀬文宣)と朱雀(高柳明音)※提供写真

演劇ユニット・30-DELUXとアクションクラブがタッグを組んで上演する舞台「30-DELUX NAGOYA アクションクラブ MIX『ナナシ2021』」が12月9日に初日を迎え、初日公演の前に公開ゲネプロと取材会が行われた。

「ナナシ」は2009年に30-DELUXとアクションクラブが初めてタッグを組んで上演した作品で、戦国時代、徳川家康の命を狙う4人の暗殺者集団“四神無双”を倒した忍者・ナナシの戦いを通して、登場人物それぞれの“正義”のあり方を描く。

ゲネプロ後の取材会には、アクションクラブの川原正嗣田尻茂一、30-DELUXの村瀬文宣田中精清水順二をはじめ、高柳明音古畑奈和(SKE48)、名古屋山三郎(ナゴヤ座)、松岡拳紀介三隅一輝(共にBMK)が登壇した。

2021年4月にSKE48を卒業し、今作では“強い女性”を描いた四神無双の朱雀を演じる高柳は「芸事を始めて13年目になるので、自分のメンタルが年々強くなってきたからこそ、今この役ができるんだろうなって思います。私と似たところがあるなと思っているので、自分の中にあるものを出せたら」と意気込みをコメント。

高柳の後輩となるSKE48現役メンバーの古畑は、2009年の上演時には男性キャストだった鷹丸役で出演。その役柄について「(初演時は)男性だった役なので男性ならではの力強さとかがあって、そこをどうしようかなって思っていたんですけど、やりやすいように台本を書きかえてくださったりして、女の子の良さも出ていていいなって思いました」と話した。

製作総指揮でもある清水は、今作が本格的な殺陣に初挑戦となった高柳や古畑、BMKの松岡と三隅について、「ケガがないようにどこまでクオリティーを上げるか、いろいろ課題はあったんですけど、殺陣に関しては僕が満足いく以上のものが出来上がりました」と納得の表情。

さらに、清水は高柳と古畑が歌うBGMが流れる中、その2人がアクションを披露するエピローグに触れ、「曲に合わせて彼女たちがカッコよく殺陣をやる姿を見て、僕は袖で涙を流しそうになったので、あそこのシーン僕も出たい(笑)」と冗談交じりに語った。

また、劇団☆新感線のアクション監督も務める川原は「女性は力がないので、刀を“逆手”に持った防御中心のアクションの方が様になるという見識で殺陣をすることが多いんですけど、2人とも“順手”で持っていて。劇団☆新感線でも順手で持たせた女優さんはほぼいないです」と、高柳と古畑のアクションに太鼓判を押した。

続けて、修行中の忍者である鷹丸を演じる古畑の演技を「(序盤は)まだ慣れてない“へっぴり感”もちょっと出して、後半に行くにつれて血が入ってくるっていう演出も演じ分けてくれています」と評した。

「30-DELUX NAGOYA アクションクラブ MIX『ナナシ2021』」は12月12日(日)まで名古屋・中川文化小劇場で上演。その後、12月17日(金)~19日(日)に大阪・近鉄アート館、12月25日(土)~28日(火)に東京・新国立劇場小劇場で公演が行われる。