芳根京子、幅広い役を体現して充実の1年も“まだ折り返し”「2021年が終わる感じが全くしてなくて(笑)」<Interview>

芳根京子にインタビューを行った 撮影=後藤利江

――「ボス・ベイビー」に続き、続編となる「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」への出演が決まった時の気持ちは?

もし、「ボス・ベイビー2」があるなら、ぜひ参加させていただきたいってムロさんとお話ししていたんですけど、まさか違う役で参加するとは思ってなかったので、うれしいを上回る驚きがありました。すごくうれしいんですけど、「あ、違う役なんだ!」って(笑)。違う役に挑戦させていただきましたけど、知っているチームなのですごく安心感がありました。

――前作の日本公開から数えて3年半ほどたちましたが、アフレコはどんな気持ちで臨まれましたか?

声のお仕事は“本職”ではないので、相変わらず緊張しました。と言っても、本職のお芝居の方も「慣れてきたな」ということはないんですけど。前回経験している分、やり方は分かっているので、前作よりは落ち着いてできたかなって思います。

――前回はティム、そして今回はティムの娘・タビサを演じられていますが、芳根さんから見た“タビサ”はどんな女の子ですか?

もうかわいくてかわいくて! すごく愛おしいキャラだなって思いました。「ボス・ベイビー」に登場するキャラはみんな愛おしくてかわいいんですけど、タビサは両親から愛情をたっぷり受けて育ってきたので、私も愛せたらいいなって。

あと、歌が苦手な女の子でもあるので、その女の子が精いっぱい勇気を振り絞って挑んでいく姿にグッと来ました。そんなタビサの心に寄り添えたらなぁ、と思いながらやらせていただきました。

――賢い女の子だけど、コンプレックスがあるのも愛したいと思えるところですよね。

そうなんです。大人びてるけど、やっぱり7歳の女の子なんだなって。かわいらしい少女だなと思いました。

――その歌うシーンはとても重要なシーンの一つだと思いますが。

歌のシーンは難しいんですけど、監督に「タビサは決して歌が上手な女の子ではないので、上手に歌わないでください。一生懸命、精いっぱい歌ってください」と言ってもらえたことで気持ちが落ち着きました。タビサの心をしっかりと感じ取って、寄り添って歌えば大丈夫なのかなと思えたので、そういう気持ちでやらせていただきました。

今回、ティムとタビサが歌っているシーンも多くて、ティムとの掛け合いで歌っているところとか、すごく楽しかったんです! タビサの気持ちが高ぶって「うわぁ〜!最高!!」ってなっているのが分かるシーンになっているなと思いました(笑)。

――ティムの弟がボス・ベイビーで、タビサの妹はボス・レディ。芳根さんがどちらかの親になるとしたらどっちがいいですか?

どっちもイヤです(笑)。でも、こんな大人びたボス・レディだったら同じ目線で話ができそうな気が…いや、向こうの方がちょっと上かな?(笑) 私も母親と友達みたいな感覚で話したり、相談したりしているので、どちらかと言うとボス・レディがいいですね。同性の方が話しやすそうですし。

――ボス・ベイビーの声を担当しているムロツヨシさんと事前に何か話し合ったりは?

していないんです。アフレコの時にムロさんの声を聞いていましたけど、会ったり、話し合ったりは全く。この前の舞台あいさつで久しぶりにお会いしました。

――完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

純粋に、作品として面白いなって思いました。前作の時もそうなんですけど、自分の声がキャラに当てられているのが不思議なんです。親子や家族で楽しんでもらえる作品だと思うんですけど、今回の方が、より大人の人も楽しめる内容になっているような気がしました。

――ズバリ今作の見どころは?

“家族の愛”ですね。前作もそこが見どころだったんですけど、今回はサブタイトルが「ファミリー・ミッション」なので、家族の愛がもっともっと見どころになっています。

関連人物