“朝ドラ”こと連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)、第6週「1948」(12/6~10)では戦後復興期の様子が描かれた。安子(上白石萌音)は戦争で父母と祖母と夫を亡くし、娘のるい(中野翠咲)とラジオ番組「カムカム英語」だけを心の支えに生きている。辛い展開が続く中、読者を楽しませ話題になったのが、「おかあさんといっしょ」(NHK Eテレ)の元“たいそうのおにいさん“小林よしひさと、「みんなで筋肉体操」(NHK総合)の村雨辰剛(むらさめ・たつまさ)が出演したことだ。朝ドラにしばしば登場するサプライズ的な出演者に関して、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)
安子の前に、進駐軍将校・ロバート・ローズウッドが現れた。ロバートは日本語を勉強していて、安子は英語を勉強していて、お互いが異国の言葉をおずおずと話しながらコミュニケーションをとる姿は、違う文化を学んで相互理解しようという麗しさが感じられる。
ロバート役の村雨辰剛がまさに日本の文化を愛するがため日本国籍を取得して日本名になった人物で、俳優は本業ではなく日本で庭師をやっている。彼ほどロバート役にふさわしい人物もいないのではないだろうか。村雨は「―筋肉体操」に出演しており、“筋肉体操の人”として認識している視聴者も多そうだ。
体操といえば、第6週には「おかあさんといっしょ」の元たいそうのおにいさん“よしお兄さん”こと小林よしひさも出演。「カムカム―」では、安子の親友・きぬの夫・力を、おにいさんが子供に呼びかける口調で明るく演じていた。
このように、ザッツ俳優としてではなく、ほかの肩書でおなじみの人物が朝ドラにサプライズ的に登場することは朝ドラの楽しみのひとつでもある。
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