安田顕&白石聖が語る、“ピンチ”の思い出 安田「20数年前、家賃が払えなくなって…」<インタビュー>

2022/01/06 06:30 配信

ドラマ インタビュー

安田顕&白石聖 インタビュー

安田顕、白石聖(C)NHK


――「しもべえ」という物語への印象からお聞かせください。

安田:率直な印象としては、「青春だなあ!」と(笑)。

そして、今回僕は主役のはずなのですが、毎日「主役で呼ばれたはずだよな?」と思いますよね(笑)。今日なんて午前中に15分だけ撮って、そこから移動1時間、スタンバイ1時間、実働5分で帰りましたから。タイトルが「しもべえ」なのですが、「ウルトラマン」や「エヴァンゲリオン」、「ガンダム」みたい。タイトルになっているんだけど、ウルトラマンなんか1回の放送で3分しか出ませんからね(笑)。

あと、今一応ネタバレしないように頑張って話しているのですが、DVDジャケットでネタバレしていてなお何度も面白く見ることができる「猿の惑星」(1968年)のように、ネタバレしても問題ないくらいに面白い作品だと思っています。

白石: 私は、学生時代は学校やバイト先が全てだったということを思い出しました。今振り返ってみると小さな出来事に思えても、当時はそれが自分にとって大きなことだったんです。

そしてそこで起こるピンチを、安田さんが演じるしもべえが助けてくれるんですよね。その中で、私の演じるユリナがどのように成長していくのかが、見て欲しいポイントです。あとは (しもべえとユリナの)関係性もとても面白いなと思いました。

――しもべえは“全く話さない”という難しい役どころですが、安田さんはどのように演じられていますか?

安田:今も試行錯誤中ではあるんですが、表現としては「どういう表情をするか」だけではないと思うので、“手先に感覚を持つ”ようにしています。その人が何を考えてるのかということは、顔だけではなくて手先に結構出たりすると思っていて。人と話す時、おしぼりをずっとひっくり返していたりする人なんかもいるじゃないですか。

あと、白石さんは勘がいいので、しゃべらなくてもリアクションをちゃんと待ってくれるのでありがたいです。

白石:ありがとうございます! 安田さんにそういうふうに感じてもらえているなんて、すごくうれしいです。

実はあまりしもべえが喋らないということに、そこまで重きを置いていなくて。というのも、確かにセリフはないのですが、存在するだけで“伝えたい言葉”のようなものが伝わってくる気がしています。

――お2人は今作が初共演とのことですが、共演されてみてのお互いの印象を教えてください。

安田: 白石さんは全然力のない僕でも支えになりたいと思わせてくれるような、神輿を担ぎたくなるような役者さんです。あと、“空間把握能力”のようなものに長けていらっしゃるなと思います。

白石:安田さんは、しもべえというキャラクターをよりチャーミングに見せるための提案をよく監督にされている印象があります。安田さんが演じられたからこそ、しもべえの魅力がここまで立体的に出来ていったんじゃないかなと。

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