【ホラー漫画】盛り塩が逆効果に?漫画家が岡山県で体験した実話ホラーが怖すぎると話題

2021/12/17 19:01 配信

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漫画家・大盛のぞみさんが体験した恐怖の実話が怖いと話題 画像提供/大盛のぞみ

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い昨今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、『のぞみ33歳。だだ漏れ日記』(扶桑社)などのコミックエッセイを執筆する人気漫画家の大盛のぞみさんがブログに投稿して話題を呼んだ『私と旦那に起きた不思議な話。』をピックアップ。この作品は、大盛さん自身が5年ほど前に実際に体験した恐怖のエピソードを漫画化したもので、投稿したブログ記事には「こっ、こわすぎる」「怖いけど見ずにはいられない…!!」などのコメントが数多く寄せられ、大きな反響を集めた。この記事では、同作を執筆した理由や、漫画創作におけるこだわりについて大盛さんに話を伺った。

神社への参拝をきっかけに起こる不可解な出来事

『私と旦那に起きた不思議な話。』は、約5年前、大盛さん夫婦が岡山県に住んでいた時のエピソードで、当時単身赴任中だった夫のバブさんが帰省してきたところから話が始まる。

久しぶりに帰省した夫のバブさんの提案で、家族でとある神社へでかけることに。子供たちを連れて山道を歩き、目的の神社に到着。もともと寺社仏閣参りが趣味のバブさんは、かねてから訪れてみたかった神社を満喫した。その帰り道、「近くにもう一社行きたい神社がある」と言い出したバブさん。気乗りしない大盛さんだったが、しぶしぶ承諾し、神社へ向け車を走らせる。山道を走っていると、バックミラーを見ながら「こんな山道で子供が遊んでる」とバブさん。大盛さんが確認するも、どこにも子供はいない。さらに「追いかけてきてる」と続けるバブさん。そんな怖い思いをしながら目的の神社付近に到着したが、周りに神社らしい建物はない。バブさんはひとり車から降りて、神社を探しに行ってしまう。しばらく待っていると、青い顔をしたバブさんが戻ってきて、「ワシ、多分見ちゃいけんもの見た…」と一言。

帰宅したその夜、念のため盛り塩をして寝ることにした大盛さん夫婦だが、窓枠や地面を棒のようなものでたたく音で深夜に目を覚ます。大盛さん同様バブさんも起きていたようで、「上に何かが乗っている」と怖がっている。意を決して大盛さんが布団の上を見ると、何やらバブさんの寝ている部屋の左側に影のようなものが。さらに目を凝らしてみようとしたその時、先ほどまで隣で眠っていた息子が急に「アハハハハおもしろいのう!!」と大声を上げた。岡山弁を話せない息子が急に岡山弁を話し出したことで、やはりただ事ではないと感じ、お祓いを受けることを決意。

翌日、お寺に赴きお経をあげてもらったが、その夜、悪夢にうなされてしまう大盛さん。なんと、バブさんも全く同じ夢を見たようで、ふたりはゾッとする。大盛さんとバブさんの普通じゃない様子を見て、同居していた義母が別の神社を紹介してくれることに。さっそくお祓いを受けるもあまり気分はよくならず、次回のお祓いまでに毎日欠かさず食べておくようにと薄い和紙でできたお札を渡される。言いつけを守り、お札を食べ切って再び神社へと訪れる大盛さんだが、神主さんいはく、状態は改善されていないとのこと。神主さんと会話していくうちに、なぜ良くなっていないのかが判明。なんとその原因は、盛り塩にあったのだ。良かれと思い、家の敷地内のいたるところに盛り塩をしていたのだが、逆に悪いものを閉じ込めてしまっていたのだという。盛り塩を取り除き、後日改めてお祓いを受けた際にも、涙が止まらなくなるなど不思議な現象が起こったが、現在は無事に怪現象はおさまった。

同作は、2021年6月30日から9月11日の間に投稿された全16話の連作。投稿されるたびにブログのコメント欄には多くの書き込みが集まり、最終16話には230件を超えるコメントが寄せられた。

感情が動いたことをネタに漫画を描く。大盛さんが語る創作のこだわり

――「私と旦那に起きた不思議な話。」は5年前の体験とのことですが、このタイミングで漫画にしようと思った理由やきっかけがあればお教えください。
実は今年に入りお祓いに行ったのですが、その時に5年前のこの時のお話をしたら「執念が深い霊でしたね。ただ、もう今この時のものは完全に離れられてますね。」と言われて安心したからです。

――占いの話や不思議な体験の話を漫画にされていらっしゃいますが、大盛さん自身霊感があると感じることはありますか?
霊感があるとは思わないですが、(このひとはヤバそう!)のような野生の勘はあると思っています。

――大盛さんが漫画を描くときにこだわっていることや、気を付けていることを教えてください。
出来事をなるべく分かりやすく描きたいなと思っています。気を付けていることは、キャラクターの描き分けができないくらい絵が下手なので、不快にならないよう気を付けて描こうと心がけています。

――大盛さんは実体験を漫画にされていらっしゃいますが、日々ネタを拾う時に心がけていることはありますか?
実体験だからこそ、ネタを拾う際その人に迷惑がかからないかどうかということのみ気を付けています。ネタを拾う時は、自分が爆笑したり泣いたり怖かったり感動したりなど、本当に感情が動いた時のみにしようと思っております。

――漫画を楽しみにしている読者やフォロワーにメッセージがあればお願いいたします。
いつも読んでいただいて、本当にありがとうございます。めんどくさがり屋で、マメではないのでなかなか更新もしないで申し訳ないです。まだまだ描きたいことがあるのでこれからも読んでいただけたら嬉しいです!