ぺこぱ、自分たちを世に知らしめた“ノリツッコまない”「早々と手放すわけない」

ぺこぱ(シュウペイ、松陰寺太勇) 撮影:山田健史

環境が変わってからの単独ライブ「また違う大変さがあった」


――1回目が2016年でした。2回目の今回まで少し期間が空きましたね。

松陰寺:当時、周りにスタッフさんもいなくてほとんど僕らだけでやっていたので、準備が本当に大変なんです。フライヤーを作るところから始めて、幕間のVTRも自分たちで作っていたので。

――そうだったんですね。2回目となる今回はまた違ったのでしょうか?

松陰寺:僕らの周りの環境は圧倒的に変わりました。

シュウペイ:そういうことができるようになりましたね。

松陰寺:当時は、僕らが何かをやると言っても動く大人がいなかったです。

シュウペイ:1回目は「笑けずり」がきっかけでしたから、その後も何かきっかけがあればやったのかもしれないけど、それもなかったし。俺に関しては「単独ライブってなんでやるの?」って感じでした。

松陰寺:準備も大変ですからね。

――今回の準備は少し楽になったのでしょうか。

松陰寺:いや、また違う大変さがありました。今回は周りが動いてくれるんですけど、僕ら自身に動ける時間がそんなになかったんです。稽古時間にしてもネタを作る時間にしても。しんどかったですね。

――前回より知名度が高まったことのプレッシャーもあったのでは?

松陰寺:当然、そのプレッシャーもありました。単独ライブをやると決まったらニュースにも取り上げていただいたので、「言っただけでこんなになっちゃうんだ」と思いました。

――2019年の「M-1」で注目を集めましたが、その後すぐにコロナ禍に突入したことで無観客に慣れ、有観客で緊張する、というようなことはありませんでしたか?

松陰寺:それはないですかね。無観客の方がやりづらいので、むしろ「いてくれてどうもありがとう」という感覚です。

シュウペイ:確かに。