“怪演”話題の桜井ユキ、環境の変化を経てデビュー10周年「“求められること”をやっていきたい」<Interview>

桜井ユキがインタビューに応じた 撮影:ブルータス海田

――ストーリー性を大事に撮ってもらったとのことですが、撮影中にアンディさんからポージングのリクエストはありましたか?

ありました。「はい、泣いて!」「はい、お尻出して!」といった唐突なオーダーが多かったです。あとは「はい、ライオンキング!」とか(笑)。ちょっと変わったオーダーに戸惑う場面もあったんですが、いろんなシチュエーションを見つけられていって、すごい方だなと思いました。お尻や曲線美を美しく撮りたいという思いがあったので、特に下着のシーンなどはリクエストが多かったですね。

――そういったリクエストは事前に相談もなく…?

そうですね。突然「郵便屋さんごっこしよう」と言ってきたりして(笑)。旅館で撮影していて、「僕は郵便屋さんとして訪れるから、色っぽい顔をして!」って。

あと、私のお尻のことを現場でスタッフさんたちみんなで「桜山」と呼んでいました(笑)。「いいね!キレイな山だね!」って(笑)。

――タイトルはいつ決まりましたか?

今から1、2カ月前くらいです。写真のセレクトも終わり、さてタイトルどうしようか?となった時に決めました。私の発案で、フランス語で「白百合」という意味です。

私は小学校低学年の頃から、祖父母の家でそれを百合の花だとも知らずに百合の花をずっと描いていて。大きくなった時、これは何の絵だろうと思って調べたら、百合だったんです。

自分の“ストーリー”を振り返ったとき、祖父母の家で過ごした時期は忘れがたいというか、外せない時期なので、祖父母の家のイメージともピッタリ合っていましたし、タイトルに提案して、採用していただきました。

――写真集撮影の前は皆さんボディーラインをくっきりするために体づくりをする印象ですが、桜井さんは?

あまりそういうことに時間を割くのが得意ではないので、それほど積極的にはしていません。ヒップラインをきれいに写していただきたいと思って頑張りましたけど、普段から行っているジムの回数をちょっと増やし、発酵食品をいっぱい食べたくらいかな。お菓子はしばらく我慢しましたけど(笑)。

――そんな桜井さんの美の秘訣(ひけつ)を教えてください。

自炊するときには「蒸す、焼く、ゆでる」が基本で、あまり調味料を入れないようにしています。あとは、お水をたくさん飲むとか、素材の味を生かしてそのままでというのが食事の基本です。

もともとジムには10年近く通っていて、週1回は必ず行くようにしているんですが、それ以上に何かをしようとは思わないんです。

――お忙しい日々だと思いますが、オフの日はどんなことをされていますか?

最近自転車を購入したので、自転車でサイクリングに行くか、家で映画を見ているか、料理をするか。台本を覚えなきゃいけないものがあれば読むこともありますけど、割とそういうことは早めにやってしまって、あとは自由時間を楽しんでいます。

――勝手ながら、キッチリされていて無駄な時間を過ごさないイメージがあります(笑)。

え~!そんなことないです、めっちゃありますよ(笑)。私は日常で事前に予定を組むのが苦手なんです。ジムは最低限行かなければいけないので、ルーティンの中に入っているんですが、明日は何もしたくないとなったら、前日にジムをキャンセルして、ゴロゴロしている時もあります。何もせず、気付いたら夕方だったということも、結構あります(笑)。