――今作は、恋愛アドベンチャーゲーム(通称:乙女ゲーム)として人気の「薄桜鬼」の実写化となりますが、台本を読んだ感想から教えて下さい。
見ている人が新選組に入ったかのような、乙女ゲーム特有の作りになっていて新鮮でした。それと、歴史上、切腹したとされている人が「薄桜鬼」では羅刹になっていたりと、史実(と虚構)を上手く取り入れているので、ゲームと歴史の両方を知っていると、より楽しめる作品になっていると思います。
――土方歳三を演じるにあたって取り組んだことは?
役作りをする前に、山本耕史さんが演じたドラマ「新選組!! 土方歳三最期の一日」や、司馬遼太郎さんの書かれた「燃えよ剣」など、新選組に関する作品をたくさん見ました。「薄桜鬼」という作品自体にも多くのファンがいらっしゃるので、作品に寄り添いつつ、実写化という生身の人間がやる意味、崎山つばさが演じる意味を見出していけたらと思いました。
――様々な作品に触れて、土方歳三に対する印象の変化はありましたか?
「鬼の副長」と呼ばれて、人を斬ることや、仲間に切腹を命じることもいとわないイメージが強かったのですが、それも新選組を統率するための決断であり、土方自身も、その決断を下すまでに心が揺らいだり悩むことがあったはずなんです。今作では信念を貫く強さと、そこに至るまでの心の動きや人間臭さといった背景を大切にすることも心がけました。
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