みやぞん：僕、宝塚の方って聞くと高嶺の花って感じがしたんですけど、真彩さんは何だかすごくフラットでうれしいな(笑)。
真彩：そんなそんな(笑)。
そうだ、私みやぞんさんとの共通点があるんですよ。みやぞんさんは五人姉弟でいらっしゃいますよね？私は五人姉妹なんです！
みやぞん：うわーっ！ そうなんですか!? それは大変でしたね(笑)。
真彩：そうですね(笑)。両親もずっとバタバタで、今やっと落ち着いた頃かなと。今回みやぞんさんにインタビューするにあたって色々と調べて、大家族だと知って驚きました！
みやぞん：そう、姉が4人いるんです(笑)。皆強くって。もう従うしかないということを、子供の頃から心得ております。
真彩：そうなんですね(笑)。
今回のインタビューが決まってから、家族に改めて「皆、みやぞんさんのどんなところが好き？」って聞いたんです。
その時に、皆が口をそろえて言っていたのは「みやぞんさんのいつも物事に丁寧に向き合う姿が好き」ということでした。みやぞんさん自身は、いつもそのように心がけているんでしょうか？
みやぞん：きっと、そもそもの性格が真面目なんでしょうね。完璧主義だった部分があるので、周りが「これでOK」と言っても自分には強いこだわりがあって「いや、今のは…」ってなっちゃうことがあったんです。
それがあまりよくないと思ったので「もっと気楽にやってみよう」と決めたら、そっちの方がなぜかうまくいくようになりました。ポジティブであることは大事ですね。
でも一番大事なのは、今起きていることは当たり前だと思わず、常に感謝をして、とにかく目の前のことを一生懸命やるということかなと思います。
真彩：私も基本ポジティブではあるけれど、ものすごく真面目なタイプで、落ち込む時はすごく落ち込んでしまうんです…。
今日、みやぞんさんに初めてお会いして、とても温かいエネルギーを感じて、ご自身や人を受け止める力がすごく大きい方なんだろうなと感じました！
みやぞん：僕は、基本的に自分には甘くいこうと思っているんですよ(笑)。自分に優しく、人にも優しく！ 自分に厳しいと、絶対人にも厳しくなっちゃいますから。自分に優しくしてあげると、相手にも「まぁいいか、自分もそうだし」って思えるんです。
真彩：私自身、以前よりは自分と向き合うことができているのですがまだまだ自分に対してなかなか優しくなれないことの方が多くて、もっと気楽にいきたいなぁって思っています。
みやぞん：そうなんですね。人をいじめちゃいけないっていうのと一緒で、自分のことをいじめたらそれも「いじめ」になると思うんです。
自分も一生懸命生きてきたのに、そんな自分をいじめてしまったらそれは可哀想かなって。何か大きなことを成し遂げたから価値がある、とは僕はあまり思いません。
僕たち人間は生きているだけでも、やることがいっぱいじゃないですか。毎日ご飯を食べて、ズボン履いて、家に帰ったらまた脱がないといけないんですから！
真彩：(笑)。たしかにその通りですよね！
みやぞん：そしたら今度はお風呂に入って、シャンプーしてリンスして。そしてまた乾かさないといけない！お肌のお手入れもして「よし、ビール飲もう！」なんてなったら、今度は缶を開けなきゃいけない！
もう、こうして生きているだけでじゅうぶん価値があると思いませんか(笑)？ 僕は朝起きて、仕事に行こうとしているだけで「もうじゅうぶん偉いよ」ってよく自分のことを褒めていますよ。
真彩：すてきだなぁ。そうやって、自分と対話する時間を持っているんですね。
みやぞん：毎晩、お風呂に入る時に自分と対話するんです。最後の最後で笑顔になれなかったっていう日、あるじゃないですか。
そういう時、真面目すぎると「何で今日、最後の最後で笑顔になれなかったんだ自分！」ってなりがちですけど、僕は自分にダメ出しをしません。
「わかるよ、そりゃ疲れるよな」「大丈夫、偉かったよ」って気持ちで、お風呂に入るんです。
真彩：そのお風呂タイム、すごく優しい時間ですね。
みやぞん：あの時間がとても好きです。
あとは朝必ず掃除しながら「今日も一日健康に、仕事に、人に感謝する。そして自分に優しく、人に優しく」って言い聞かせるんです。
それが出来なかった時、自分をまた責めてしまいそうになる時もありますけどそういう時もちゃんと自分を許してあげる。そうすると、人のことなんかすぐ許せちゃいますよ。
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