不器用で赤裸々な恋愛模様が展開されているドラマ「恋がヘタでも生きています」(日本テレビ系)。主人公・美沙(高梨臨)の友人で、婚約者に浮気をされる受付嬢・千尋を演じている土村芳にインタビューを行った。
「千尋ちゃんはがむしゃらに突っ走る子なので、スゴイな~と感心しちゃいますね。なりふり構わずで。私にはできないですよ(笑)。台本を読んでいると、婚約者に浮気をされた理由など、もし自分だったらと考えると殻に閉じこもってしまう!!と思うようなことがたくさん出てきます。それなのに、相手のために自分を変えていこうとするあたりは健気だなと思う反面、危ういなとも思ったり(笑)。回を重ねるごとに心配が募っていきます」
積極的な千尋に対し、自分は恋には消極的だと語る土村。
「恋人になるより仲の良い友達のままの方が楽しいんじゃないかな?と考えちゃう。長続きする方を取っちゃうんですよ。ただ、“自分は恋が上手”と思っている人はそんなにいないのでは? みんな恋なんてそんなにうまくいくもんじゃないって思っているはずです。このドラマは恋がヘタなキャラクターがたくさん出てくるので、自分はどのキャラに近いかな?なんて考えながら見ると楽しいかもしれないですね。あと、今回のドラマを見て“それでも恋をしたいな”と感じてくれるとうれしいです」
土村は、3月まで連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK総合ほか)に村田君枝役で出演。生真面目で芯の強い女性を演じ、その素朴さから話題に。
「朝ドラに出演すると生活が変わると聞いていたんですが、意外と変化はなかったです(笑)。ただ、母親がドラマの感想をよく話してくれて、それは本当にうれしかったです。長い時間かけてひとつの役を演じるのは、今回が初めてだったんで不思議な感覚でした。いつの間にかきみちゃんでいることが普通になっていって、番組が終わった今も、私の一部として彼女は存在し続けているんじゃないかなと思います。そんな作品に出合えたのは本当にありがたいです」
洋裁をテーマにしていた「べっぴんさん」では、手芸を学んだとのこと。
「お稽古として手芸を学んだんですが、無心になれる時間が広がっていく感じが結構楽しいんですよ。引き続きやっていきたいですね。初めて作ったのは、(百田)夏菜子ちゃんにあげた“がまぐち”。ミモザの花と彼女の役名を刺繍しました。今は、白いブラウスに自分で考えたモチーフを刺繍しようかな~と計画中です」
またオフの日は、大好きな海外ドラマを見ることも多いとのこと。
「ハマったきっかけは『BONES』('05年~)。なぜかシーズン6から見たんですが面白くって引き込まれました。ただ、次のシーズン12で終わりなので悲しんでいる真っ最中です。『CSI―』('00年~)や『クリミナル・マインド』('05年~)など捜査モノが好きですね。娯楽として楽しんで気分転換しています」
秋には初主演も決定し今後の活躍も気になる彼女。将来の夢は?
「今回『べっぴんさん』から『恋がヘタでも生きています』とまったく違う雰囲気のドラマに期間を置かずに出演させていただいたことは、本当にありがたいです。これからもジャンルにとらわれず、やったことがない役と出会って演じていけたらいいですね」
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