楽曲「ドレスを脱いだシンデレラ」の歌詞を起点として、そこからいかに発想を膨らませ、魅力な物語に仕上げるか、というのがこの企画の難しいところでもあり、面白いところでもありました。結果的に、自分にとって新しいコンセプトやスタイルに到達することができたと思います。
この映画が、一人でも多くの人に前向きな力を与えられるように願っています。
花火を見上げる自分を想像するとき、打ち上がっている花火よりその隣にいる誰かを想像してしまう事がある。この楽曲を聴いたときにも、その感覚が湧き上がり、同時に男女の恋愛に真正面から向き合ってみたくなった。こうして生まれた物語は登場人物たちを自分自身さえ想像していなかった"終着の場所"へ向かわせることになった。そういえば、花火を見終えた後の何ともいえない寂しさは、映画作りとどこか似てるな…とクランクアップの日に、ふと思った。
「会えないかもしれない理想のヒト」を追い求め続けるべきか、それとも「欠点も多いが側に現実のヒト」と一緒に歩んで行くべきか? そんな疑問を問いかける映画にしたい、というインスピレーションを楽曲「Heavenly White」の歌詞から受け、メロディーから、氷河期に襲われた東京が脳裏に浮かび上がった。
世界の終わり、あなたなら誰と過ごしますか?
CINEMA FIGHTERS(シネマファイターズ)は6月1日(木)、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017のオープニング作品としてプレミアム上映。開催期間中、各会場にて上映予定となるので、見逃すことなかれ。
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