山本昌がMCを務める「マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~」(スポーツライブ+)#25(12月25日放送)に、谷繁元信が登場。番組では、谷繁の野球人生を振り返るほか山本との思い出、キャッチャー論、現役時代の裏話などを掘り下げる。
今回、収録後の谷繁にインタビューを行い、収録の感想や現役の捕手、立浪新監督率いる新生中日ドラゴンズなどについて語ってもらった。
――収録はいかがでしたか?
「思ったより真面目だな、と(笑)。もうちょっとフランクにしゃべっていいのかなと思ったら(雰囲気的にも)ちょっと真面目過ぎたね。真面目に語っちゃたから、そのぶん疲れちゃったよ(笑)」
――現役時代、バッティングや配球など、試合の中で一番気持ちいい瞬間はどんな時でしたか?
「バッターとの駆け引きで、思い描いていた結果が出た時ですね。例えば、『この場面で、このボール投げさせたら、こうやってファール打つな...』と思っていて、そうなった時は『よしよしよし、こっちのもんだな』って(笑)。あとは、最終的に打ち取るのを前提として、そのファールが必要になってくる時があるから、そうなった時にはもうめっちゃうれしくなりますね」
――現在、新生中日ドラゴンズが始動していますが、立浪監督の就任を初めて聞いた時の感想は?
「やっと来たかっていう、やっと落ち着くなっていう感じがしました。立浪さんの1つ下の僕が先に監督というものになってしまって、山本さんや立浪さんたち(先輩の面々)はやっぱり悔しい思いは絶対どっかにあったと思うんです。でも、それを全然態度にも口にも出さず今まで準備をしてきて...。これでドラゴンズ自体がちょっと落ち着いて、もう1回ドラゴンズらしい雰囲気がまた出てくるんじゃないかな。
もう一つ言えば、立浪さんは勝負に対する執念というのはかなり強い方なので、1つ勝つっていうところ、そしてそのためにバッターだったら(安打を)1本打つ、ピッチャーだったら1つアウトを取るということに対する執念を、選手たちが感じてきてくれると良い方向に向かっていくんじゃないかなと思います」
――具体的にどういった部分を強化すべきだと思われますか?
「バッテリーに関してはかなり成長したところがあるんですけど、やはりバンテリンドームでの試合の成績はかなりいいので、ビジターの球場に行った時にどれだけ踏ん張れるかっていうのが大事だと思いますね。野手は、『バカバカ点を取れ』っていうのはなかなか難しいので、やっぱり"ここっていう時の1点"をどう取るかっていうのが大事になってくると思いますね」
――谷繁さんがご覧になって一番いいと思う現役の捕手は誰ですか?
「この『一番いいキャッチャーは?』っていう質問が一番難しい...(苦笑)。両リーグ共、143試合全部観ているわけじゃないから、正直、評価って難しいんだよ。観れていない試合の中で、どういう配球であったり、どういうことをやってるかっていうのが分かればもっと判断できるんだけど...。数字だけで判断するなら、かなり成長したのはヤクルトの中村(悠平)かな。それまではソフトバンクの甲斐(拓也)。数字でいうのであれば、もうその2人じゃないかな」
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!
「ちょっと深いところを感じてもらえればいいかなって思いますね。本当に短い間に考えていることを、なかなか僕らは言葉にして言い表せないんですよね。それをちょっとでも感じてもらえれば!あと、僕の恥ずかしい小学校時代、中学校時代の写真でも見て笑ってください(笑)」
文=原田健
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