――レーベルメイトでもある星野源さん、事務所の先輩である藤木直人さんも俳優活動と音楽活動をされており、松下さんが「ミュージックステーション」に初出演した際には星野さんからアドバイスをもらったというお話もありました。先輩方と何かお話はされましたか?
直接的な言葉をいただくというよりは、偉大な先輩たちの背中を見て、勉強するしかないなと思っています。
壁にぶち当たった時に同じ苦しみを経験しているであろう先輩方がいるということ、何かあったら相談できる人がいるということは心強いことなんですけれど、近い距離にいるお二人なので、直接的に何かを相談するというよりは、自分が悩んだ時に勝手に思い浮かべて、勝手に背中を押してもらっているくらい二人は本当に大きな存在です。
藤木さんは、後輩の面倒を見てくれる優しい先輩で、音楽が大好きなんです。普段“おじき”って呼んでいるんですけれど、僕が現場で若い俳優たちと一緒に仕事をする時に、「おじきだったらどう接するかな?」と考えたりすることもありますし、曲で悩んだり、制作が思うように上手くいかなかった時には、源さんが書いた本を読んだり、いろんな所でパワーを貰っています。
――2021年も残りわずかですが、今年はメジャーデビュー発表から、シングル発売、初めてのオンラインライブ、歌番組への初出演や初生歌唱などもあり、初めてづくしの1年だったと思いますが、松下さんにとってどのような1年でしたか?
確かに今そう言われると、いろいろなことをやらせていただいたなと思います。ただ、とても進むスピードが早くって、余韻のようなものとか、達成感とか、そういったものをしっかり感じられずに、その一つ一つをかみ締める時間があまりなく過ぎてしまった感じがしています。
もちろん、自分がやったことや出演した番組は残っていくんですけれど、その中にいる最中は、記憶があまりない…(笑)。なので、年末やお正月にじっくり今年の音楽活動を勝手に一人で振り返って、それをつまみにお酒を飲みたいですね。録画してある自分の「Mステ」とかを見ながら、ちびちびお酒を飲むというのが今の僕のひそかな楽しみです(笑)。
――楽しそうです! そのお正月が明けると、ツアーが始まりますが、2022年はどのような年にしたいですか?
本当に未知なんですけれど、まずツアーを成功させるというのが僕の一番の目標です。前回よりもさらにパワーアップしてお届けできるようにしたいです。ご時世的なことではありますが、ちょっとでもお客さんが声を出せる環境に早くなるといいなと思います。
というのも、僕が音楽活動を再開してから一度もお客さんから声援的なものをステージ上で受けたことが無くて、前回のライブもお客さんは半分しか入れられなかったですし、その後もオンラインライブはやりましたけれど、一緒に歌ったり、踊ったりするということが未だ叶わずでして、来年1月のツアーもまだちょっと難しいかな…。でも、フルキャパでやらせていただけるようになったので、それだけでも大きな進歩かなと思います。
けれど、ここで一緒に歌えたらいいなと思って作った曲や、コール&レスポンスしたら楽しいだろうなという想定で作っている曲がいっぱいあって、未だ夢叶わず、僕一人で歌っているという現状なので、早くお客さんの声が聞きたいです。
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