小芝風花、“役作り”に対する意識の変化「胸を張って言えるようになりました」<2022年新春晴れ着Interview(前編)>

小芝風花インタビュー「2022年は習い事をしたいです」


――晴れ着のお気に入りポイントは?

白地に赤と黒とゴールドで、太陽の光に当たると特にゴールドがすごくキラキラしていて、華やか。上品さもあって、すごくお気に入りのお着物です。晴れ着撮影会も最初に参加した頃は淡い色が多かったんですけど、年齢を重ねるごとに緑や赤や青など、そういう深い色になっているなと実感しています。

――2021年も大活躍で多忙な日々だったと思いますが、最近はどうですか?

最近は落ち着いてきました。年明けからまた新たな作品の撮影が始まるので、今のうちにしっかり充電しておきます。

――充電という言葉が出ましたが、具体的にはどのように?

母とショッピングに行ったり、軽くご飯を食べに行ったりすることが多いです。あとは…家でだらだらしていることが多いですね(笑)。台本など覚えるものがない完全オフの日は朝11時くらいまで寝ています。

――2021年7月クールに放送された、中島健人さんとのW主演ドラマ「彼女はキレイだった」(フジテレビ系)は、SNSなどの反響も大きかったのでは?

すごかったです。同年代の方に知っていただく機会が増えたのと、女性ファンの方が増えたのがとてもうれしいです。妹の友達や母の友達もみんな「面白い!」って見てくれていて、直接たくさん感想を頂けました。

私が演じたキャラクターは、視聴者の方に共感していただいて、「応援したい!」と思ってもらえるようなキャラクターになればと思って演じていたので、「キャラクターに惚れました」と女性の方に言われたときは、本当にうれしかったです。

――女優デビューして10年目に突入しましたが、役に対する向き合い方やアプローチなど、ご自身の中で変化はありましたか?

それほど変わったな、と思うことはないかもしれません。ただ、取材などでも“役作り”について聞かれることが多いんですけど、例えば役のために体重を落とすとか、習い事をするとか、そういうことができない等身大の役のとき、以前はどういうふうに伝えたら良いのだろうと思っていました。

でも、今では役の感情について考えたりとか、台本を読んでよりキャラクターについて深めたりすることが役作りなんだと考えて、取材などで聞かれても胸を張って言えるようになりました。

――確かにわれわれも簡単に「役作りはどうですか?」と聞いてしまいがちですが、答えにくいこともありますよね。

そうなんです。現場で生まれることも多いので。アナウンサーの役ならアナウンスのレッスンとか、事前に準備できることもあると思いますが、それがない役の方が圧倒的に多いので…。「役作りで10kg落としました」とか、そういうことを話した方が記事にしやすいのは分かるんですけど(笑)。これもれっきとした役作りです、と胸を張って言えるようになりました。

――2022年は寅年ということで、トライしたいことは?

習い事をしたいです。何を、というのは決まっておりませんが、お仕事につながるようなことを習ってみたいですね。着付だったり、日舞で所作を学んだり、乗馬やボイストレーニングにも興味があります。日舞や乗馬を経験すると時代劇にすごく役立つと教えてもらいましたし、今いろいろな方に話を聞きながら、習い事を探している最中です。