――占ってもらう側に、自分の考えがまずあって「あと一息、背中を押してほしい」という人って多いのではないですか?
多いかどうかは分かりませんが、人によって違うと思います。当てることよりも背中を押してほしいだけだと感じたらそうしますし、悩みを聞いて欲しいのかそれとも未来をアドバイスして欲しいのか。または、過去を言い当てて驚きたいのかを、初対面で会った時に瞬時に判断しないといけなんです。
始めて会った瞬間から占いは始まっているんです。ただ、確かに中には自分の占いはこうと決めつけ自分の考えを押し付ける占い師さんもいます。でも、私は相談者さんのニーズに合うように鑑定します。
そこを読み取れるかどうか、相手のニーズに合わせることが出来るかが人気の占い師になれるかなれないかの違いだと思います。すごく当たる占い師さんでも表に出てこない人というのは沢山いらっしゃいます。
その理由としては、やっぱりコミュニケーション能力の低さ、ビジネスの才能がないからです。占い師、全員が、トークの上手さやビジネスの才能を持っているわけではないですから。
――お話を聞いて、占いに頼ることから、自分で幸せをつかみにいくんだというものに占いのイメージというのが変わった気がします。占いをもっと楽しむためには、どういうところに視点を持つといいと思いますか?
占いを楽しむ…そこがまず難しいですよね。不安なことがあるから占う、友達や先輩からのアドバイスとは違った視点での答えが欲しいから占いに来るのであって、楽しむものではないと思います。
ただし最近の占いブームは“リアクション芸”のような面もありますね。『えーすごい!』『当たってる!』っていう気持ちを楽しむというような。テレビ番組も今、どっきり系が多いですよね。皆、刺激を受けたいのではないでしょうか。
――最近の人々がどんなところに心が惹かれる傾向にあるかどうか、ホロスコープ(西洋占星術で使用する星の配置図)で見えたりするものでしょうか?。
それはやっぱり2020年12月22日にグレートコンジャンクション(西洋占星術の用語で20年に1度起こる、木星と土星が近づく現象)がみずがめ座で起きたってことでしょう。みずがめ座は「サプライズ」とか「驚き」や、逆に「客観性」、「クール」、「最先端」というキーワードがありますから、驚くことで刺激を受けていく、または逆に皆が刺激を押さえる、全体から冷静に物事を見ていくようになる。どんどんロボット化していく、みたいな時代かと思います。
冷めた自分がいたり、社会が勝手に動いて変化していって、自分たちではどうしようもないことも起きていて、スマホの中ですべて完結してしまっている。そのため、感情を失いやすくなっているので、驚くことで刺激を受け、感情を動かすことを求めているのではないでしょうか。このままじゃいけないと。
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