――今回、親子役を演じてみていかがでしたか?
内山:東堂と薫がバーで語り合うシーンがあるんですが、そのシーンがすごく好きで。刑事とホテルマンとしてじゃなく、唯一親子としていれるシーンなんですね。そこで、内藤さんが父親だったらなって感じながら演じていました。もし本当に父親だったら何でも話しちゃいそう。人生相談します(笑)
内藤:理名は憑依型の女優さんで、撮影中は自分の娘にしか見えなかった。刑事役でコンビを組んだことはあるんですけど、親子は初めてだったんです。親子げんかのシーンもありましたが、娘としてやっていたので、いとおしかったです。
――内山さんは2021年11月にご結婚を発表されましたが、今作ではブーケトスで内山さんがブーケを手にする姿も描かれていますね。
内藤:監督から「内藤さんの元にブーケが飛んでいくから」と言われて演じていたんですけど、監督がカットをかけなくて。なので、アドリブしないといけないなと思って、理名にブーケをぽんっと渡したんです。
――撮影は2021年の夏頃とのことでしたが、プライベートで“結婚”が現実になり、内山さんはどのようなお気持ちですか?
内山:私が一番びっくりしました(笑)。人生でブーケトスをもらったのが初めてで。このシーンの撮影が一番最後だったんですけど、ワンテイクでOKが出て。台本にはなかったんですが、完成した映像を見て「こんなシーンあったんだ!」と思って、私が一番驚きました(笑)。
――内藤さんから新婚の内山さんに、何かアドバイスはありますか?
内藤:いろんな選択肢がある世の中だから、結婚をしてもしなくてもみんなすてきに生きれば良いと思うんだけど、結婚して40年の僕が思うのは、近くに人がいると喜びは倍になるし、逆に、嫌なことはひとりで抱えるより半分になるということ。結婚という形も良いものだなと思います。今、おやじの気持ちでしゃべっています(笑)。
内山:来年の抱負が決まりました(笑)。私もそういうことを体験して、演技にも生かしていきたいです!
――それでは最後に、2022年の抱負を教えてください。
内藤:毎年のことですが、とにかく笑っていたい。僕は2022年に67歳になりますが、「歳をとればとるほど楽しいぜ!」ということを伝えていきたいです。あとは、このドラマをシリーズ化して、来年も撮影したいです。
内山:私も笑顔の多い1年にしたいなと思っています。笑顔に助けられることってたくさんあるので、マスクの下でもたくさん笑って、穏やかに笑顔で過ごしたいなと思います。