ウォルピスカーター:僕たちが「歌ってみた」を始めた頃には収益化なんてこともなくて、ほぼ趣味の延長線上だったけど、すでに収益化が当たり前になってきたのも大きな変化ですよね。
Gero:当時は「歌い手 必要なもの」なんてネットで検索しても何も出てこなかったしね(笑)。もちろん、必要な機材も全然分からなかった。
あらき:最近は歌い手入門キットみたいなものも発売されているから、すごく間口としては広がっている気がするね。
ウォルピスカーター:そういうシステムができたのもYouTubeで「歌ってみた」を公開する人が増えたからなんだと思います。世の中の流れを敏感に察知したオーディオ機器メーカーが入門セットを出してくれるし、機材の比較動画なんてものも投稿されるようになりましたね。
Gero:思い出すなぁ…最初に使ったマイクはおもちゃみたいな形してたもん。
あらき:それなのに録音機材はアホみたいに大きくてかさばるっていう。
Gero:そうそう! 衣装さんの持ち歩いているケースみたいな。「どこかに旅行でも行くの?」って感じのやつね。
ウォルピスカーター:機材的な意味でも、仕組みとしても始めやすいのは本当にいい波が来ているなって感じがします。
「歌ってみた」って、芸能人の方やYouTuberの方のチャンネルを見てもおそらく1本は必ず動画として上がっているジャンルだし、このまま動画を配信する人たちの当たり前になっていってくれるとさらに波が大きくなっていく気がしますね。