松村沙友理、“俳優業”への後ろめたい気持ちを拭い去ってくれた一言を明かす「それがすごくうれしかったんです」<「愛しい嘘~優しい闇~」インタビュー>

2022/01/21 05:00 配信

ドラマ インタビュー

「愛しい嘘~優しい闇~」松村沙友理インタビューより ※撮影=阿部岳人

悔しさをばねに努力してきた子たち


――7月に乃木坂46を卒業されたばかりですが、アイドル時代の経験が今の俳優業にどのように役立っていると思いますか?

以前、乃木坂46にいながら外部で演技のお仕事をさせていただいたときは、アイドルが演技をすることに対してマイナスなイメージを持つ方もいるんだろうなと意識しながらも、それでも「アイドルだからこそ頑張ろう」という気持ちでやっていました。

そんなときに、「アーティストが演技の世界に来てくれることは大歓迎なんだよ」と言われたことがあって。私たちは、歌って踊りながらいろいろな立ち位置に移動することが勝手に体に染みついているので、そのおかげでリズム感が良かったり、「つかむ力があるんだよ」と言っていただけて、それがすごくうれしかったんです。

私の中では、アイドルが演技をすることに対して少し後ろめたい気持ちもあったのですが、そう思わないで頑張ろうと思えたきっかけでした。

乃木坂46のメンバーの中にも演技がうまい子や、お芝居に興味がある子がたくさんいるし、才能がある子がたくさんいるので、私自身もそんな子たちをテレビや映画館で見られるのを楽しみにしています。

――白石麻衣さん、西野七瀬さんらも、続々とテレビ朝日のドラマに出演されていますが、意識していることや当時の仲間たちへの思いがあればお聞かせください。

白石や西野が作品に出ていることはすごく刺激になります。先に卒業をしていて、演技の世界では先輩なので、そうやって先導して活躍してくれていることがすごくありがたいし、励みになっています。2人の作品もずっと見ていましたし、会ったら「見てるよ!」と話もしています。

なので、今回のこの作品に対しても、先に旅立っていった卒業生たちに見られても恥ずかしくないように「自分も頑張らなきゃ」という気持ちがあります。

――ご自身も含め、なぜ乃木坂46の卒業生はこんなにも活躍できているのか、その理由について松村さんはどう考えられますか?

乃木坂46にいて、周りの子たちが負けず嫌いなところをたくさん見てきました。だからこそ努力できる子たちなんだなと、ずっと一緒に活動してきて感じています。

最初の頃は、グループを有名にするために大変なことも多く、握手会をやっても全く人が来なくて、「じゃあどうやったら周りの人に見てもらえるんだろう?」という工夫をみんなでしていました。そういう悔しいことがあったからこそ頑張れる力を持っている子たちなのかなとすごく思います。

卒業して、みんなそれぞれいろいろな道を歩んでいても、その負けず嫌いなところと、努力できる力をみんなが持っているだろうし、だからこそいろいろなところで活躍できているのではないかなと思います。

――最後に、読者にメッセージをお願いします。

今回、私にとっても新たな挑戦となるすごく難しい役なのですが、現場のスタッフさんやたくさんの方に助けられて、何とかやっています。「面白い役にできたらいいな」と頑張っていますので、ぜひ画面を通して、この頑張りを見てもらえたらうれしいです。