「私には歌謡軸・ロック軸があるんだと改めて認識した」、雨宮天・初のベストアルバムをリリース

2022年1月5日、初のベストアルバム『雨宮天 BEST ALBUM - BLUE - / - RED -』を発売する声優の雨宮天。2014年のアーティストデビューからこれまでリリースした楽曲を彼女の音楽活動の軸となる２つのジャンルに分け、全28曲が収録される。

「自分でもデビューシングルの『Skyreach』からシリアスでアンプテンポなロックな楽曲が好きで、歌い続けてきたなと思っていたので、そういう意味で私を表しているのが『BLUE』ですね。そして私は歌謡曲がもともと好きで、近年よりラジオなどで発信する場が増えてきて、そこまで自覚していたわけじゃないのですが、振り返ると好きだと思って選んだ楽曲の中にもその要素を取り入れたものが結構あって。きっとそういう曲を今後も出していくんだろうし、先日もカバーアルバムを出させていただいたこともあって、もうひとつの私の軸は歌謡曲だなということで、それを『RED』として２枚のベストアルバムになりました。これまでの曲を『BLUE』と『RED』のどっちに入れるかもそうですし、捨てがたいけどこっちを入れようだとか、そういうことを判断する必要があったので、改めて曲を聴き直す機会もありました。普段歌謡曲ばかり聴いていて自分の曲を聴き直さないので（笑）、久々に聴いた曲はいくつもありましたね」

できることが増えてきて、歌い方が変わったのかもしれないです

久しぶりにこれまでリリースした楽曲を聴き直した中で、『BLUE』に収録されたある曲では自分の歌い方の変化を感じた部分があったという。

「６曲目に入っている『Trust Your Mind』は自分が思っていたよりも、CD原曲はサラッと歌っているなぁという印象があって。当時は歌詞を見て、こういう世界観でこういう声色で、このテンション感が合うなと思って歌ってはいるんですけど、もしかするとそのときから同じ音域でも出せる声の太さが変わったり、体力がついたとか、できることが増えてきて歌い方が変わったのかもしれないですね。ライブで歌っていく中で、どんどん歌い方が濃くなっていっちゃったというか（笑）。だからこんなに弱く歌っていたっけ？、今の私が歌うならもっと太く強くなるな、という印象でした」