「私には歌謡軸・ロック軸があるんだと改めて認識した」、雨宮天・初のベストアルバムをリリース

2021/12/28 18:40 配信

音楽 インタビュー

【写真を見る】声優として活躍し、ソロでの音楽活動も展開する雨宮天

一方『RED』は、歌謡曲への愛が強いからこその挑戦や楽曲のチョイスを楽しめるラインナップになっている。

「『Shu!Bi!Du!Ba!』とか『メリーゴーランド』は、久々に聴いていい曲だなと思いましたね。当時この曲を選んだ自分センスあるなじゃないですけど(笑)、やっぱり好きな曲を集めているんだなと思いました。普段聴いていなかったのがもったいないくらい。転調が多かったり、暗くて怪しいというか、難しいメロディに惹かれやすいから、歌いづらいけど私のものにしたい!みたいなときもあるんです。だってそこで私がその曲を歌わなかったら、他の人に歌われちゃうかもしれないじゃないですか(笑)。世界観が強い曲が好きというところもあるので、そこに強く惹かれちゃうと、自分が歌えるどうかは別としてうちの子にしようみたいな(笑)。例えば『エデンの旅人』はエキゾチックな世界観が好きで、自分のものにしたいと思った曲だったと思います」

昔なら選ばなかった曲も選ぶようになってきている気がします

具体的には、どういった楽曲に出会うと“自分のものにしたい”と思うのだろうか。

「歌って楽しそうか、この世界の主人公になりきれそうかどうかがポイントになっている感じがあるんですよね。だから聴いてすぐにイメージが浮かびやすいもの、演じやすそうなものを歌いたくなるんじゃないかなと思います。自分のものではない曲の聴き方もそうで、自分がカラオケで歌ったら楽しそうと思う曲ばっかり好きになるんです。だから男性ボーカルの曲はほとんど聴いてきていないんですよね。キーも合わないので、自分がすぐに歌って楽しそうな姿がイメージしづらいから。ただ楽曲制作では、今までの積み重ねがあるからこそ、今なら楽しく歌えそうと思える曲もありますし、こういう曲はだいぶ歌ってきたから逆にこっちを歌ったら新しい自分を発掘できるんじゃないか?という発想で、昔なら選ばなかった曲も選ぶようになってきている気がします

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