2月から3月にかけては、約2年ぶりのワンマンライブツアー『雨宮天 BEST LIVE TOUR -SKY-』を開催。ベストアルバムを中心にした内容ということで、どの楽曲がどんな形で披露されるのか、ファンからの期待値も高い。
「曲ごとに主人公を演じるような気持ちで声色や歌い方を変えるというアプローチもそうですけど、このベストアルバムを出したことで私には歌謡軸・ロック軸というものがあるんだと改めて認識して、大枠としての捉え方ができたことがライブでパフォーマンスをする上でのヒントになったらいいなと思っています。イメージがクリアになった部分もあるんじゃないかと思うので、例えばレッドに入っているような曲は女性らしさをみせて、対してブルーはちょっと男っぽくするとか、見えてきたことを最大限に生かしたライブにしたいなと思っていますね。ただこの2枚だけで28曲もあって、それを1回のライブで全部やるのは厳しそうだと思うんです。それとは別に、みんなの前で一回も歌っていない曲がこの期間でめちゃくちゃ増えていて。ベストに入っている曲はみんな聴きたい、でも聴けていない新曲も聴きたいよという人も絶対いるから、どうやってバランスをとってセットリストを組もうかなというのは、これから考えていくところですね」
今回のツアーにつけられたタイトルは“SKY”。潔く、ストレートな言葉に決めたのにはどういった思いが込められているのか聞いてみた。
「今まではSKYの前にリリースしたアルバムの名前をつける形で引き継いでいたんですけど、ベストアルバムのタイトルから“BLUE and RED SKY”だとちょっと長いし、“THE BEST SKY”にしたら“BEST”が2回出てくるから避けたいなといろいろ考えた結果、シンプルに“SKY”でいいんじゃないかという結論になりまして(笑)。音楽活動を長くやってきたから、ここらで“SKY”の連鎖を切ってみてもいいんじゃないかなと。シンプルすぎて何か思いがあるんじゃないかと思われるわりに大した理由がないんですけど(笑)、第1シーズンの終わりというか、区切り的な意味で決めたタイトルです」
(取材・文 / 東海林その子)
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